気温と歯ぎしりの関係
- 2026年9月3日
- 歯科
こんにちは。院長の中村です。今回は気温と歯ぎしりの関係についてお話し致しますね。
気温による暑かったり寒かったりで、歯ぎしりが増える?
暑い季節と歯ぎしり・食いしばりの意外な関係
「最近、朝起きると顎が疲れている」
「夏になって歯ぎしりが増えた気がする」
「朝起きたときに歯が痛い・違和感がある」
そんな症状はありませんか?
実は、「暑いから必ず歯ぎしりが増える」と医学的に断定できるわけではありません。
しかし夏は、暑さによる睡眠環境の変化や疲労、生活リズムの乱れなどによって、歯ぎしり・食いしばりが気になりやすくなる可能性があります。
今回は、夏と歯ぎしり・食いしばりの関係について解説します。
そもそも、なぜ歯ぎしりをするの?
歯ぎしりや食いしばりは「ブラキシズム」と呼ばれます。
睡眠中に無意識に起こるものだけでなく、仕事中やスマートフォンを見ているときなど、起きている間に無意識に上下の歯を接触させているケースもあります。
原因は一つではなく、睡眠の状態やストレス、生活習慣など、さまざまな要因が関係すると考えられています。
夏に歯ぎしりが気になりやすい理由1、睡眠の質です。
夏の夜は、特に暑さや湿度によって寝苦しくなりがちです。
何度も目が覚めたり、眠りが浅くなったりすることもあります。
睡眠中の歯ぎしりは睡眠の状態と関係して起こるため、夏場に睡眠環境が悪化すると、歯ぎしりを自覚するきっかけになる可能性があります。
エアコンなどを適切に使用し、眠りやすい環境を整えることも大切です。
理由2、 疲れやストレス
暑さ寒さそのものに加えて、仕事の疲れ、睡眠不足、生活リズムの変化などが重なると、身体には負担がかかります。
ストレスは歯ぎしり・食いしばりと関連する要因の一つと考えられています。
特に日中、集中しているときに無意識にグッと歯を食いしばっている方は注意してみましょう。
理由3、エアコンによる身体のこわばり
暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来する夏は、身体の緊張や疲れを感じる方もいます。
ただし、「冷房が直接歯ぎしりを引き起こす」と証明されているわけではありません。
冷房は我慢せず適切に使用し、快適に眠れる室温を保つことが重要です。
こんな症状があったら歯ぎしり・食いしばりかも?
次のような症状が続く場合は注意が必要です。
朝起きると頭やこめかみ周辺が重い
原因が分からないのに歯が痛い
朝起きると顎が疲れている
顎が痛い・口を開けにくい
冷たいものがしみるようになった
詰め物や被せ物が何度も外れる
歯が浮いたような感じがする
歯が欠けたり、すり減ったりしている
歯ぎしりは寝ている間に起こることも多いため、本人が気づいていないケースも少なくありません。
放置すると歯が削れたり、割れたりすることも
強い歯ぎしり・食いしばりが長期間続くと、歯や顎に負担がかかります。
歯のすり減りや欠け、知覚過敏、被せ物・詰め物のトラブル、顎関節への負担などにつながることがあります。
場合によっては、歯に亀裂が入ったり、割れたりすることもあります。
痛くないから大丈夫と放置せず、早めにチェックすることが大切ですよ。
歯ぎしり・食いしばりの治療方法は?
症状や原因によって治療方法は異なります。
代表的な方法として、就寝中に使用するマウスピース(ナイトガード)があります。
歯や被せ物に加わる負担を軽減する目的で使用します。
また、日中の食いしばりが強い場合には、
唇は閉じても、上下の歯は離す
ことを意識するのも一つの方法です。
本来、リラックスしているときは上下の歯が常に接触しているわけではありません。
ボトックス治療という選択肢もあります。
歯ぎしり・食いしばりが強く、咬筋と呼ばれる噛む筋肉の緊張が強い場合には、状態によってボツリヌストキシン製剤を使用した治療が選択肢になることもあります。
咬筋の働きを適度に弱めることで、食いしばりによって歯や顎へ加わる力を軽減することを目的とします。
ただし、すべての歯ぎしりに適しているわけではありません。歯や噛み合わせ、顎関節、筋肉の状態などを確認したうえで判断することが大切です。
夏の「朝の顎の疲れ」を見逃さないで
夏になると必ず歯ぎしりが増える、というわけではありません。
しかし、暑さによる睡眠環境の変化や疲労、ストレス、生活リズムの乱れなどが重なることで、歯ぎしり・食いしばりの症状に気づくことがあります。
最近、朝起きると顎が疲れている
歯ぎしりを家族から指摘された
歯がすり減っている気がする
そんな方は、歯医者さんで歯や顎の状態をチェックしてみることをおすすめします。
大切な歯を長く守るためにも、歯ぎしり・食いしばりは早めに対策していきましょうね。