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医療コラム

前回の続きの金属アレルギーって何?検査出来るの?|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

前回の続きの金属アレルギーって何?検査出来るの?

こんにちは。院長の中村です。

 

歯科金属アレルギーの原因と症状について前回の続きを簡単にご説明致します。

 

アレルギーの症状には、頑固な湿疹・かぶれ・吹き出物などがあります。アレルギーの原因には様々ありますが、そのひとつに、お口の中に入っている金属が原因で引き起こされる金属アレルギーがあります。

 

これは、唾液で口の中にある金属の金属イオンが溶出した時、異物から体を守ろうとする反応がアレルギーとして現れる為です。金属自体はアレルギーの直接の原因になりませんが、唾液や皮膚などと触れる事でタンパク質と結合し、本来生体に存在しないタンパク質が出来上がります。それを異物とみなした体が攻撃する事で、炎症などが引き起こされるのです。

 

アレルギーを起こしやすい金属として、水銀、コバルト、クロム、ニッケルなどがあり、これらは通常使用される歯科用金属にも含まれている事があります。症状は個人差があり、全く出ない人もいれば、皮膚がただれたり化膿を起こす重症の人もいます。身体のどこに反応が出るかわからず、金属を使用して10数年たってから突然発症する事もあります。

 

 

 治療方法としては

 

まずは、何がアレルギーの原因になっているのかを調べなければりません。原因物質の特定は、パッチテストにより調べだす事ができます。(パッチテスト=原因と考えられる金属の塩化物や硫化物の試薬を体に張り、48時間後、赤みや腫れなどの有無を調べます。)

 

お口の中にある金属の詰め物や冠を除去すると、数ヶ月後には症状が好転した症例が多数あります。しかし、歯科金属アレルギーの詳細なメカニズムはまだ解明されていません。治療経過については個人差が大きく、除去しても好転しない人もいます。あくまでもアレルギーを起こす可能性のひとつとお考え下さい。

 

 

 アレルギー反応を起こしにくい歯科用素材とは

 

レジン

概ね全ての症例に適応します。しかし、劣化が早く、奥歯には不向きの場合もあります。

 

金属

高カラットの金や白金、チタンは安全性が高いです。しかし、まれにアレルギー反応を起こす人もいます。健康保険は適用されません。

 

セラミック

オールセラミックは生体親和性が高く、耐食性にも優れており材質・審美面とも理想的です。

ただし、症例を選ぶ必要があり、健康保険は適用されません。

 

金属かな、と不安を持たれる方、当院でご相談を受け付けております。

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