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医療コラム

補綴専門医について|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

補綴専門医について

こんにちは。院長の中村です。

 

練馬区石神井公園でインプラント・審美歯科ならば石神井公園駅前四季デンタルオフィスデンタルオフィス

 

 噛み合わせ治療 > 補綴治療のスペシャリスト=補綴専門医

 

補綴治療のスペシャリスト=補綴専門医、補綴指導医

 

 

 

補綴歯科治療があらゆる歯科医療の土台を支えています。ここではその治療のスペシャリストである補綴専門医についてご説明したいと思います。

 

厳正な基準にて認定される補綴専門医制度

その治療の良し悪しが治療の成功のカギとなる補綴治療。では自分が治療してもらう医師の技術が優れているかどうかはどのように見分ければ良いのでしょうか。

 

その判断基準として現在最も信頼をおけるものは日本歯科補綴学会が行っている「補綴専門医」の認定制度です。日本補綴歯科学会は2013年に発足80周年を迎えた歴史ある由緒正しい学会ですが、この補綴専門医の資格を取得するのは非常に難しいと言われています。まず受験資格を得るために下記の条件をクリアする必要があります。

 

・日本補綴歯科学会に5年以上在籍する

・5年間の間に10回以上学会に出席する

・論文を2編以上発表する

・学会にて2回以上の発表を行う

 

これらの条件をクリアした後に、補綴歯科治療に特化した治療終了後3年以上を経過観察した症例の発表、ならびに補綴歯科治療を終了した症例を10症例以上提出し、口頭試問による試験を合格することによって、ようやく「補綴専門医」となることが出来るのです。

 

さらに、一度資格を取ってしまえばそれが永久に付与されるというわけではなく、5年毎に更新が必要で、学会への出席や発表、論文の提出などを続けなくては資格が剥奪されてしまいます。

 

歯科医師全体の1%程度という数少ない存在の補綴専門医

 

日本補綴歯科学会会員打ち分け

 

現在全国で歯科医師は10万人以上いると言われています。その中で補綴歯科学会会員は約6,000人、その中で補綴専門医は約1,200人、さらに指導医という、補綴専門医を目指す歯科医師を指導する資格を有する医師は742名しかいません。(平成24年3月31日時点)。

 

噛み合わせ治療が難しいと言われる理由

 

噛み合わせ治療

インプラント・審美歯科治療で噛み合わせに異常が起こることがあります。

 

噛み合わせの調子がおかしいから診て欲しいという患者様がいらっしゃったことがあります。その患者様のお口の中を診させて頂くと、被せ物などの治療をした痕跡が見られました。

 

患者様にお話を伺うと、どうもその治療をしてから噛み合わせの異常を感じるようになったかもしれないとのこと。

 

いったいその患者様の噛み合わせには何が起こっているのでしょうか?

 

その答えは少々申し上げづらいことです。噛み合わせについて考慮されていない治療を受けてしまったために、本来正しい位置にあった顎の位置がずれてきてしまったのです。

 

こうしたケースは珍しいことではありません。その患者様は噛み合わせの違和感だけで済みましたが、別のケースでは頭痛、首の痛み、腕のしびれなどの症状が出てきてしまうこともあります。

 

インプラントや審美歯科治療をする上では、もちろん見た目の綺麗さも大切ですが、しっかりとお口の中で機能する歯に出来るかどうか一番重要なのです。

 

しかし、この機能性というのがなかなか難しいものなのです。

 

その難しさをご説明致します。

 

少しの差異が大きなズレになってしまう危険性が。

 

 

例えば、以前に他の歯科医院でブリッジを作製し装着していたケース。それが患者様の不調の原因となったようで、当院に相談に来られました。歯の大きさが上の歯と下の歯で合っていないため、結果として噛むことの違和感、腕のしびれが起きてしまったようです。ミクロン単位の少しの違いで人間の身体は異常をきたしてしまうのです。

 

 

インプラント・審美歯科治療をする際は、治療を施した歯が綺麗になっているかだけでなく、機能的であるかも考慮しなければなりません。

 

 

 

今回は、当医院の特徴を紹介させて頂きたいと思います。現在来院頂いている患者様にとって、またこれから来院をしてみようとご検討されている患者様へ。

 

噛み合わせを考慮した補綴歯科治療を得意とする歯科医院

補綴歯科治療

 

患者様にご満足頂いている当院の特徴は数多くありますが、その中に、これまでは少しマニアックな内容になってしまうと思い詳しくお伝えしていなかった治療があります。それが「補綴(ほてつ)歯科治療」です。

 

あまり歯科について詳しくない方にとっては一般的でないこの言葉ですが、実は歯科に通ったことがある方であればほとんどの方が受けている非常に一般的な歯科治療です。

 

補綴歯科治療の辞書的な意味は下記のようになります。

 

“削られたり欠けたりした歯の修復や、事故や歯周病などで失われた歯をインプラントや義歯などによって補うこと”

 

つまり、虫歯や歯周病、または事故などによって削られたり欠損したりした歯を修復することを指して「補綴歯科治療」と呼ぶのです。虫歯治療や歯周病治療というように独立して存在する治療というよりも、それらの治療を縁の下で支える力持ち的な存在の治療分野です。

 

「そんな一般的な治療が得意というのが特徴になるの?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。正直にお話をすれば、一般的であるからこそ、非常に奥が深い領域となるため、補綴治療の得意・不得意が、治療全体の成功のカギを握っているといっても過言ではないくらいです。

 

特に「噛み合わせ」を考慮した補綴物の製作には、補綴歯科治療経験が豊富な歯科医師と、その歯科医師の治療を実現することが出来る熟練の腕を持つ歯科技工士が必須となるため、患者様に納得頂ける治療を提供するためのハードルは相当高いものになります。

 

当院では、全国でも数少ない補綴専門医・補綴指導医が治療の監修をつとめており、高度な噛み合わせ理論とセラミック理論により、噛み合わせを重視した審美歯科治療、インプラント治療や入れ歯治療、ならびに、歯を削るなど、過去の歯科治療によって狂ってしまった噛み合わせを調整する治療を得意としております。

 

”咬合=噛み合わせを制するものは歯科を制す”

 

こんな言葉が歯科の世界ではよく言われることがあります。噛み合わせというものは人間の身体に多大な影響を与えるものです。その治療の良し悪しによっては、患者様の全身の健康を損なう可能性があります。それほどに重要な歯科医療を担っているということを肝に銘じ、噛み合わせを安定させた上で、審美的にも優れた補綴物を製作することによって、患者様が健康的で豊かに、そして素敵な笑顔を手に入れた生活を送れるようなお力添えをしていきたいと考えております。

 

補綴専門医=補綴治療のスペシャリスト

 

 

 

●噛み合わせ治療が難しいと言われるわけ

 

人間の噛み合わせは非常に繊細なもので、ほんの少し歯を削るといった何気ない歯科治療が、全身の健康に害を及ぼしてしまう可能性があるほどです。このように非常に繊細な技術を求められる噛み合わせ治療は非常に多くの歯科医師を悩ます難しい治療とされています。

 

何故噛み合わせ治療はこうも難しい治療となってしまうのか。その原因を探るとともに、噛み合わせの重要性をお伝え出来ればと思います。

 

日本人と欧米人で異なる「咀嚼」の方法

噛み合わせ治療の難しさを解き明かすためには、まず日本人型の咬合理論と欧米人型の咬合理論の違いについてご理解頂く必要があります。ここでは、ヒトの口腔三大機能(咀嚼、発音、嚥下)の中から「咀嚼」を例に、それぞれがどのように異なるかをご説明いたします。

 

ステーキの味付け用タレやマスタードソースが決め手になる欧米型、食べ物を噛み切るだけで味が楽しめる欧米型食文化

 

欧米型咬合とは、

 

欧米人がどのように食事を楽しんでいるか、それはフランス料理の楽しみ方を分析すればわかります。フランス料理は、肉料理であれ魚料理であれ、はたまた野菜料理であったとしても、その味の大きな決め手となっているのは、たれです。まだ流通が今ほど発達していなかった時代に、鮮度の悪い食材しか揃わない状況でもなんとか美味しい料理をという意志のもと発展を遂げたたれは、西欧料理の魂と言っても過言ではありません。ですので、西欧料理を楽しむ際は、まず何よりもたれの味を十分に堪能し、その後に小臼歯と呼ばれる糸切り歯の奥にある歯の周辺で、食材を噛み切るように咀嚼し飲み込むという食べ方になります。

 

これは動物に例えると、トラやヒョウ、ライオンのような肉食獣の咀嚼方法に近いものがあります。武器でもある歯をなるべくすり減らさないよう、顎を縦方向に動かすように咀嚼する必要があるのです。

 

素材の旨味を引き出す、食べ物をすり潰す日本型食文化

 

 

日本の食文化はどのようなものか。これは主食であるお米の楽しみ方に見て取れます。お米は沢山噛むことによって甘みが増すと言われていますが、これは大臼歯と呼ばれる奥歯を使い、文字通り臼(うす)のようにお米をすり潰しながら食べることによって甘みを引き出しているのです。これはお米だけではなく、代表的な和食である煮物なども同様です。例えば大根の煮物。これは口の中に入れただけでは味わうことが出来ません。口の中に入れ、噛み砕き、奥歯ですり潰し、そして煮汁を溢れ出させる、そのことによって味を堪能することが出来ます。

 

これは動物に例えて言えば、馬のような草食動物の咀嚼方法と共通するものがあります。縦方向の顎の動きだけではなく、横方向にも顎を動かし、「噛み切る」「砕く」「すり潰す」「汁を搾る」という四種類の動きを、自身の歯をすり減らしながら行っています。

 

欧米人は狩猟民族でトラやライオン、ワニなどのように縦方向に顎を動かし肉をかみ切り奥歯(大臼歯部)をあまり使用しないで咀嚼している顎の動きをしているのです。 それに比べて日本人は農耕民族で牛や馬のように縦方向だけでなく横方向に顎を動かしお米が美味しいね等々噛んだあとの食材の風味を楽しむと言った咀嚼をしているのです。

 

 

時代の影に隠れてしまった日本人型咬合理論

日本人の咀嚼方法と欧米人の咀嚼方法が、根本から異なるという話はご理解頂けたと思います。では治療の基礎となる学問・咬合学(噛み合わせの治療学)の分野で、日本人と欧米人で異なる咬合については、どのように扱われて来たのでしょうか。

 

 

現在発刊されている噛み合わせに関する書籍、

 

現在日本で発刊されている噛み合わせに関する書籍なのですが、この中には、日本人型咬合について記述されているものはほとんどありません。ほとんどが欧米人型咬合理論についての書籍です。これが現代の日本における咬合学の現実です。

 

では、日本における咬合学の歴史において、日本人型の咬合について記述された書籍が全くないかというとそうではありません。東京医科歯科大学第2補綴科教授であった長谷川成男先生の著者臨床咬合学事典は非常に価値ある書籍です!私の恩師です。

 

1960年代以降、日本人特有の咬合理論について言及する書籍はみるみる減っていってしまいました。そして変わって出てきたのが、欧米へ留学し歯科治療を学んだ先生方が持ち帰ってきた欧米人型の咬合理論だったのです。理論として複雑でまた治療にあたっては高度な技術が必要だった日本人型の咬合理論に比べ、欧米型の咬合理論は術式も調整も簡単で、たちまち多くの歯科医師に受け入れられることとなり、結果として日本人型の咬合理論が影を潜めてしまったのです。

 

日本人型の咬合の治療には日本人型の咬合理論を

食文化や咬合様式にはしっかりと日本人と欧米人の違いがあるにもかかわらず、歯科界に残された咬合理論は欧米型のものばかりになってしまいました。これこそが、多くの歯科医師に噛み合わせ治療を「難しい」と思わせている根本的な原因です。歯科医師本人としては、しっかりと咬合理論を学んでいると思っていますが、そもそもの理論が欧米人型の咬合様式を想定しているため、日本人特有の咬合様式を持つ患者様の治療にあたった場合、決して満足のいく治療につながらないのです。理論としては正しいことをしていても、患者様の満足を得られない。これでは、噛み合わせ治療が「難しい」と思われても無理はありません。

 

当医院は、東京医科歯科大学第2補綴科長谷川成男教授から三浦宏之教授へと引き継がれ、日本人咬合理論を学んだ複数の歯科医師と歯科技工士によって製作した高度な補綴物をもって噛み合わせ治療にあたることが出来る歯科医院です。自由診療にはなってしまいますが、永続性が高くしっかりと身体にフィットした補綴物による噛み合わせ治療を求められている患者様のご来院を石神井公園駅前四季デンタルオフィスでお待ちしております。

 

当院では、患者様にとっては非常に満足度が高く、永続性のある補綴治療を提供することが出来ます。これまでにお口の中に入れた補綴物に何かしらの違和感をおぼえている方は、是非とも当院で補綴物を製作してみてはいかがでしょうか?

石神井公園駅前四季デンタルオフィスでお待ちしております。

 

 

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