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医療コラム

虫歯の発生メカニズムや治療法、予防法について|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

虫歯の発生メカニズムや治療法、予防法について

こんにちは。院長の中村です。

 

美味しく食事するためには、健康な歯が欠かせません。そのためには、口腔内の環境を良い状態で保つ事が大事です。

大人の虫歯の場合、早期発見・早期治療が大事です。当院では、可能な限り健康な歯を保存し、なるべく抜かないような方針を採っています。そのためにも、早めに治療にお越しくださいね。

 

虫歯について

 

虫歯の発生メカニズムや治療法、予防法などをご紹介します。

 

虫歯の原因とは

虫歯の発生には複合的な原因があると考えられます。まずは食後に歯の表面でバクテリア(ムシバ菌)が増加し、歯垢(プラーク)を形成します。

 

そしてその細菌が発する酸が歯を溶かすことにより虫歯が発生します。しかし歯垢だけが原因ではなく、糖分の摂取や唾液の分泌過少、歯の組成など別の要因も加わり、複数の要因が影響し合うことで虫歯は発生します。 

 

虫歯にはどんな治療法があるの?

虫歯は進行度によって、軽度のものから順にC1〜C4まで分類されます。

 

C1:初期の段階で歯のエナメル質にのみトラブルが見られる状態

虫歯を取り除き、コンポットレジン(プラスチックの白い詰め物)を詰めます。

 

C2:虫歯が象牙質まで達している状態

C1と同じく虫歯を取り除き、進行度合い、欠損範囲によってコンポジットレジンか、金属またはセラミックを詰めもの(インレー)をします。

 

C3:歯髄(歯の内部の神経のある部分)まで虫歯が進行している状態

歯髄を取り除き、根管治療(歯の根の内部の消毒)を行ないます。根管治療が済んだ後、金属またはセラミックの被せもの(クラウン)をします。

 

C4:虫歯の菌が骨にまで進行し回復が見込めない状態

原因歯(菌に侵食された歯)を取り除き(抜歯)その傷が癒えた後、なくなった部分の歯の噛み合わせをどうするかを検討します。ブリッジ、入れ歯、インプラントなどで対応します。 

 

虫歯にかかる治療費や期間はどれくらい?

虫歯になってしまった場合、治療の期間や費用が気になりますよね。虫歯がどれくらい進行しているのか、また、詰めもの被せものの素材を何にするかなどによって変わります。

 

初期段階の虫歯でコンポジットレジンを用いることができれば1回の治療回数で済みます。費用については保険適用で1000〜2000円程度です。

 

神経までは到達していないが、広い範囲に渡った虫歯であれば2~3回の通院が必要になります。保険適用の銀歯の費用は2000~4000円程度ですが、自費診療のセラミックになると4万円〜5万円ほどかかります。

 

また神経まで到達している場合は、5~7回(状態によってはそれ以上)通院する必要があり、費用は保険診療でも1万円程度かかります。自費診療のセラミックであれば約10万円の費用がかかります。 

 

今すぐ始めたい虫歯の予防法

虫歯対策にはなによりも予防が大切です。歯磨きは最低でも1日に2回以上、食後に行なうのが好ましいでしょう。特に夕食後~就寝前の一日最後の歯磨きは欠かさず入念に。

 

そして歯科医による定期的な検診も有効な虫歯予防対策のひとつ。3~6ヶ月に1回ぐらいの検診を心がけ、歯科衛生士によるクリーニングと口腔清掃指導を受け虫歯リスクを減らしていきましょう

 

 

虫歯とプラークコントロール

 

虫歯予防に大切なプラークコントロールについてご紹介します。   

 

歯垢(プラーク)とは

歯磨きで落としきれずに残った食べカスがプラークだと思っている人も多いのではないでしょうか。実際にはプラークとは細菌が繁殖し、歯の表面で細菌とその代謝物が溜まった白くネバネバしたものを指します。

 

食後数時間ほどでプラークが形成されますが、プラーク1mgの中におよそ300種類、1億個ものの細菌が存在していると言われています。 

 

虫歯の原因は歯垢に関係している?

虫歯は主に3つの条件が重なることで発生すると言われています。「菌」・「酸に溶けやすい歯の質」・「細菌のエサとなる糖質」、この3つが揃い時間が経過すると、状況によっては虫歯になってしまうケースがみられるのです。

 

むし歯の原因となりうる「ミュータンス菌」は、糖質をエサにし水に溶けにくい「グルカン」という物質を作ります。これが歯の表面に付着し、多くの細菌と合体することで大きな塊に成長していきます。これが「プラーク」と呼ばれる歯垢の正体なのです。

 

このプラークは砂糖などの糖質を酸に変え、歯の表面のカルシウムを溶かしてしまう恐れがあります。そのため溜まったプラークは虫歯の原因だと懸念されているのです。 

 

プラークコントロールで虫歯知らずのお口に

歯垢(プラーク)は口腔内で形成され、およそ48時間経過すると歯ブラシでは除去できない歯石に変化するといわれています。虫歯予防を考える際には、プラーク形成後なるべく早い段階でのプラークコントロールで、いかにプラークを軽減できるかが重要になっていきます。

 

効果的なプラークコントロールのために、歯ブラシの毛先を歯面に当て、力を入れずに1か所につき20回以上歯ブラシを小刻みに動かして磨くように心がけましょう。また歯ブラシが届かない場所にはデンタルフロスや歯間ブラシを併用する必要があります。

 

プラーク除去することが虫歯になりにくい口腔環境を保つことにつながるでしょう。日々のデンタルケアで、清潔なお口を手に入れてくださいね。

 

虫歯の治療

 

虫歯治療についてご紹介します。

 

虫歯の治療で神経を取り除く必要性とは?

歯髄腔(歯の内部の神経がある場所)に達するほどに深い虫歯があり、歯髄が細菌に感染している場合は、残念ながら歯髄(神経)をとる必要があります。

 

虫歯などの原因で歯髄に炎症が発生した場合、そのまま放置しておくと歯が痛むだけではなく、歯根の周囲の深部歯周組織に炎症が広がる、歯肉が腫れる、痛む、といった症状が現れます。 場合によってはリンパ節が腫れる、発熱するといった全身症状に移行する恐れもあるために、重症化した虫歯治療では歯髄を取り除くケースがみられるのです。 

 

なぜ虫歯が再発するのか

治療した歯が再び虫歯になることを「二次う蝕」と呼びます。二次う蝕にはおもに3つの原因が考えられます。

 

1つめは、セメントの溶解により被せものと歯にギャップが生じ、そこに虫歯菌が入り込むケース。

2つめは、過去の虫歯治療に不具合があり、被せものと歯にギャップがあるケース。

3つめには、その部位がそもそも虫歯ができやすい環境下であるため、治療後にプラークコントロールの改善が見られなければ同じ部位に再発するリスクが高い、などが考えられます。

 

 

虫歯の予防

 

フッ素を活用した虫歯予防についてご紹介します。 

 

虫歯の予防に使われるフッ素とは

「フッ素」は、歯牙の発育期に摂取したり萌出後の歯へ歯磨きなどで塗布することによって、むし歯を予防することのできる天然の元素です。

 

フッ素(フッ化物イオン)自体は、野菜や魚介類、肉、牛乳、塩などを始め、多くの食品に含まれているもので、ビタミン類のように「必須の栄養素」なのです。フッ化物イオンのフッ素は単体ではなく、他の物質と結びついて存在しているもの。

 

歯磨剤などの表示によく見られる、ナトリウムと結びついたフッ化ナトリウム、カルシウムと結びついたフッ化カルシウムなどがこれにあたります。海産物や農作物にも様々な濃度のフッ素が含まれており、私たちは毎日の食生活の中でフッ素をごく自然に取り込んでいるのです。 

 

フッ素が虫歯予防にもたらすメリット

フッ素は歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進し、歯の質を強くして酸に溶けにくい歯にしたりするメリットが期待できます。

 

幼児期の生えはじめ2年くらいまでの歯が、特にフッ素を吸収しやすい傾向にあると考えられています。つまり永久歯に生え変わる小学生の時期のフッ素ケアは、歯にとって影響が大きいといえます。

 

成人でもフッ素入りの歯磨き粉を使用することで虫歯予防効果が見込めます。歯みがきをした後でも口の中の歯や粘膜に残ったフッ素が少しずつ唾液にまざり、虫歯予防に繋がるといわれています。 

 

フッ素入りオーラルケアグッズで虫歯予防

フッ素を活用した虫歯予防のケアでおすすめなのは「フッ素配合歯磨剤」を使うことです。毎日使う歯磨き粉などでフッ素を取り入れれば手軽にオーラルケアが行なえます。

 

その他、ケアグッズの範疇からは少し外れますが毎日うがいをすることで虫歯予防のメリットが期待できる「フッ化物洗口法」などもありますよ。

 

歯科医院にて年2〜3回行う「フッ素塗布」もありますので、フッ素ケアを複合的に取り入れて虫歯予防をしていきましょうね。 

 

 

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