糖尿病食向け宅配について
- 2023年5月20日
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こんにちは。院長の中村です。
今回は糖尿病食向け宅配について少しご説明させていただきますね。
石神井公園駅前四季デンタルオフィスで入れ歯希望の患者様で、歯周病と糖尿病を患っている患者様に向けたアドバイスです。
糖尿病の治療において食事療法はとても重要です。しかし、どのように食事管理をすればいいのか困っている方も多いのではないでしょうか? ご自身でしっかりとカロリー計算をして作るのが理想的ではありますがお仕事で忙しかったりと生活環境はさまざまですね。最近では、便利な糖尿病の方にむけた宅配食が充実してきています。今回は糖尿病の宅配食について、利用する際の注意点やメリット、デメリットについて私見を述べさせていただきますね。
糖尿病患者むけの宅配食
糖尿病患者むけの宅配食とは、糖尿病患者に配慮された宅配用のお弁当です。糖尿病の食事療法はカロリーコントロールと減塩が要であるため、糖尿病患者むけの宅配食もカロリーや食塩使用量を制限し調理されています。糖尿病の方だけでなく、糖尿病予備軍の方や、ダイエットなどの理由でカロリーコントロールしたい方にもおすすめかと思います。
糖尿病患者むけの宅配食を利用するメリットとしては
まずカロリーや食塩使用量が計算されているため、治療中の方でも安心して食事を楽しめるというメリットがあります。カロリーや塩分の制限がある場合、毎日メニューを考えるのは大変ですが、宅配食であればそのようなわずらわしさがありません。またメニューが豊富で、さまざまな食材からバランスよく栄養素を摂れるのも魅力かと思います。
逆に、デメリットとしては
宅配食のカロリーが自分にとって低すぎたり、高すぎたりする場合は、食事療法の妨げになる恐れがあります。1日のほかの食事で調整できれば問題ありませんが、そのためには「自分に合った適切なカロリー」を把握する必要があります。また、通常の宅配食に比べると価格が高いため、費用の負担が大きいと感じる方も多いかもしれません。
糖尿病の食事療法で気をつける点としては
糖尿病の食事療法は、カロリーコントロールと減塩が中心となります。ほかにも、食物繊維を多く摂り、血糖コントロールを意識することが大切です。ただし、食事療法は医師の指導のもとで行うのが原則です。血糖値の状態やほかの病気との兼ね合い、年齢など、個人の健康状態によって食事療法の内容は異なるかと思います。
1日の摂取カロリーの目安は
年齢、糖尿病の治療の経過、活動量などによって異なります。<目標体重(㎏)×エネルギー係数>で1日に必要なカロリーの目安を求めることができます。
目標体重の目安
65歳未満…身長(m)×身長(m)×22
65歳以上…身長(m)×身長(m)×22~25
エネルギー係数
●軽い労作の方1日の大部分が座位で在宅-25~30
●普通程度の労作の方主に座っていること中心だが通勤・家事・軽い運動をする-30~35
●重い労作の方力仕事や活発な運動習慣がある-35~
たとえば身長165cm、50代、事務作業の多い会社員の方の場合には(1.65×1.65×22×30~35)で計算でき、1日に必要なカロリーは1797~2096kcal、1食あたりでは600~700kcalほどが目安となります。
1日あたりの塩分摂取量
食塩摂取目標量は、1日あたり男性7.5g、女性6.5g未満です。高血圧がある方は6.0g未満となります。食塩の摂りすぎにより糖尿病の合併症のリスクが高まることがわかっているため、食事療法で減塩を心がけることはとても大切です。
宅配食は自分に合ったものを選びましょうね。
そもそも宅配食は糖尿病食ってどんなものなの?
食事療法をどのように行ってよいかわからない方やバランスのよい食事の準備が難しい方などにおすすめかと思います。
さまざまな宅配食がありますが、選ぶときに気をつける点として
まずはカロリーや食塩使用量を確認し、自分にとって適切な成分値かどうかを確認しましょう。多少の誤差は、ほかの食事で調整すればいいので問題ありません。あとは自分の生活スタイルや好みに合わせて、利用しやすいものを選ぶのがおすすめです。
また宅配食と合わせて、お惣菜などを一緒に食べても
カロリーや塩分の摂取量がオーバーしてしまう可能性があるので、1日の中で、ほかの食事量を調整できるなら問題ありません。ただし、よく噛んでゆっくり食べるなど、満足感を得られる食べ方の工夫なども必要ですね。
糖尿病患者むけの宅配食は、自分に合ったものを選ぶことで、さまざまなメリットがあります。宅配食によって、価格、メニュー内容、注文スタイルなどさまざまなものがあるようです。気になる方は、まずは手頃な価格でお試しできるものから注文してみるのも良いかもしれませんね。