特殊な入れ歯について。
- 2023年3月21日
- 歯科
こんにちは。院長の中村です。
今回は特殊な入れ歯についてご説明致します。
●コーヌス入れ歯
ばねを全く使わないため、入れ歯を使っていることが他の人にわかりにくい部分義歯です。 残っている歯に冠をかぶせ、部分義歯に連結した冠をその上から2重にかぶせて、摩擦力を利用して部分入れ歯が落ちないように工夫しています。
コーヌス義歯は、ちょうど茶筒が、本体とふたがぴったり合ってなかなか落ちないという仕組みと同じ方法で、入れ歯を口の中に維持します。残っている歯には垂直に近い精密な角度の冠をかぶせ、入れ歯のほうに仕込んだ冠とぴったりと合わせます。
はずれにくい入れ歯です。余分な針金などがまったく使われていないため、周囲の人にも、入れ歯を使っていることが分かりません。小さく、しかもしっかりとおさまっているので、人前で話をする方にも安心して、お使いになれることでしょう。
●精密アタッチメント義歯 (精密機器を用いた部分入れ歯)
別名磁石義歯 (磁石を用いた入れ歯)とも言います。
磁石は、残っている歯の状態があまりよくない場合や、歯の数が少ない場合によく用います。これは、一本もご自分の歯が無いケースに磁石を使うケースつまりインプラントを埋入して、それに磁石の一方を組み込んで作る義歯もあります。
お口の中の磁石とぴったり引き合って、入れ歯(義歯)がしっかりとおさまります。
いわゆるばねが全く見えない部分義歯の一種です。残っている歯に特殊な連結装置を組み込んだ冠をかぶせ、もう一方の連結装置を組み込んだ部分義歯とぴったりと連結させて、入れ歯の安定を図ります。いろいろな連結装置が考案されています。
残っているご自分の歯の方の冠に組み込んだ精密な連結装置です。精密アタッチメントと言う名前のとおり、ごく小さな装置でも、しっかりと入れ歯を安定させることができます。
いわゆる、部分義歯特有の針金が無いので、患者様には、入れ歯を使っていることが分からない点が良いので、審美性面からも患者様(特に女性)からはとても喜ばれています。
磁石は残っているご自分の歯に付けることもよく行われます。歯に対して有害な力がかからない、という長所もあるため、虫歯や歯周病で弱った歯を入れ歯(義歯)の維持に有効に利用できる優れた方法です。
●インプラントとは
歯を失った顎に人工歯根(インプラント)を手術で埋めて、歯と全く同じ機能を取り戻すことができる治療法です。土台になる人工歯根(インプラント)を歯肉に埋めての人工歯根(インプラント)は、見た目にも機能的にもご自分の歯とほとんど同じように使えます。
●インプラントを利用したインプラント義歯
埋め込んだ人工歯根(インプラント)に冠をかぶせ、しっかりと固定されるので、取り外しをする必要がありません。最近、磁石を取り付けることができるインプラントも開発され、取り外し式の入れ歯に使うなど、いろいろな方面に臨床応用が進んでいます。
いずれの方法も、患者様の歯、歯肉、粘膜、あごの骨、および全身状況によって、利用できない場合がございます。が、最近は、このようにさまざまな方法が開発されております。石神井公園駅前四季デンタルオフィスでは患者様のお口の状況を十分に検査し、毎日の生活の中でのご希望をよくお伺いして、お一人お一人に適した入れ歯をご提案いたします。