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医療コラム

歯の白いまだら点々、ボコボコって何?|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

歯の白いまだら点々、ボコボコって何?

こんにちは。院長の中村です。

今日はエナメル質形成不全のお話を致します。
歯が白く見えるのは、
エナメル質という組織があるからなのはご存知ですか?
しかし、このエナメル質が
正常に形成されない事があります。
●エナメル質の役割

歯はエナメル質・象牙質・セメント質という
3つの層からできています。

そのうちエナメル質は
人間の体の中で最も硬い組織です。

歯の一番外側にあり、
熱いものや冷たいもの、酸性の食品などが
敏感な象牙質に触れないように
刺激やむし歯から歯を守っています。

歯に白い輝きを生み出しているのも、
このエナメル質のおかげです。

●そんなエナメル質が「もろく」なる?

ところが、大事なエナメル質が不完全な状態で
歯が生えてくることがあります。

歯の表面に
ボソボソとした「白いまだら」が生じたり、
むし歯でもないのに、歯の一部が
茶色や黄色に変色したりしていた場合は、
『エナメル質形成不全』の疑いがあります。

また、重度の場合は
歯の表面がデコボコしたり、
歯を覆うエナメル質が無いため、
象牙質がむき出しになったりしてしまいます。

しかも、エナメル質形成不全の症状がある歯は
見た目の変化だけでなく、
通常の歯よりもむし歯になりやすい
という特徴もあります。

エナメル質形成不全の発症しやすい箇所は
奥歯(第一大臼歯)と前歯です。

特に奥歯は汚れが溜まりやすく、
むし歯になりやすいため十分注意が必要です。

●子どもの5人に1人が発症!?

日本小児歯科学会が
7歳から9歳の児童を対象に行った調査によると、
地域差はあるものの
およそ5人に1人がエナメル質形成不全
という結果が出ています。

エナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、
思いのほか、高い頻度でかかり得る疾患なのです。

しかも、乳歯の場合、
もともとエナメル質が薄く、
むし歯になりやすいのですが、
エナメル質形成不全の歯がむし歯になってしまうと
あっという間に
歯の神経まで進行してしまうため、
より一層注意が必要になります。

乳幼児検診や学校の歯科検診で
エナメル質形成不全と
診断されることもあるかもしれませんが、
その場合は必ず定期的に歯科に通い
チェックをしてもらうことが重要です。

そして、日頃からしっかりセルフケアもおこない、
大切な歯を守っていきましょう!

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