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医療コラム

歯が抜けたまま放置すると起こるリスクについて|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

歯が抜けたまま放置すると起こるリスクについて

こんにちは。院長の中村です。今回は、歯が抜けたまま放置すると起こることについてご説明致します。

はじめての入れ歯の方へ
永久歯の寿命は、場所によっても異なりますが平均50〜65歳とされています。
また、歯が抜け始める年代は40代で0.9本、50代で2本という調査結果(厚生省歯科疾患調査)が出ています。
歯が抜けてしまったときに、そのまま放置してしまうと、口腔状態が変化して数年後に大掛かりな治療になる可能性がある為、抜けた歯を補う必要があります。
治療方法としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントがありますが、ご自身のお口の状態やお身体の健康状態によってそれぞれ違います。

-歯が抜けたまま放置すると起こること-

虫歯や歯周病、事故など、歯を失う原因は様々ですが、歯を抜いた際にそのまま放置してしまうと、お口のなかに悪い影響が進行してしまう可能性が出てきます。

●噛み合っていた歯が飛び出てくる
歯は噛み合うことでお互い押し合って、正しい位置に留まっています。ところが、抜歯をして噛み合う相手がいなくなってしまうと、正しい位置に留まり続けることができず、歯がどんどん飛び出てきてしまいます。
歯が飛び出てくると、本来なら歯茎の中にあるべき根の部分も露出してしまうため、虫歯になったり知覚過敏の症状が起こったりしやすくなります。
噛み合っていた歯が飛び出てくる
●隣の歯が倒れこむ
実は、歯は少しずつ自然と動いています。その力を利用して、歯科矯正治療が行われ、歯並びを良くしています。
普段、歯が大きく動かないのは、唇や頬の力、舌の力が作用していたり、隣り合った歯とお互いに支え合ったりしているためです。
ところが、歯と歯の間の歯がなくなってしまうと、できた空間に隣の歯が倒れ込んできます。その結果、咬み合せがおかしくなったり、汚れを取り除くことが難しくなり虫歯や歯周病がひどくなったりする恐れがあります。
隣の歯が倒れこむ
●咬み合せが悪くなる
歯が無い状態で時間が経ち、噛み合う歯が飛び出てきたり隣り合う歯が倒れこんだりすると、咬み合せが悪くなってしまいます。
●歯周病や虫歯になりやすくなる
噛み合う歯が飛び出たり隣り合う歯が倒れ込むことで、本来の歯並びではなくなり、歯磨きが難しくなります。
その結果、汚れを取り残しやすくなるため、虫歯になったり部分的に歯周病が進みやすくなったりする恐れがあります。
●知覚過敏になる
噛み合う歯が飛び出たり隣り合う歯が倒れ込んだりすると、本来なら歯茎の中にあるはずの根の部分が露出しやすくなります。根の部分は刺激を受けると痛みを感じやすいため、知覚過敏が起こりやすくなります。
●顎関節症になる恐れがある
本来、歯は左右均等にあるので、左右均等に物を噛むことができます。しかし、歯がない状態でいると、噛みやすい方でしか噛まないようになり、咬み合せが変わります。その結果、本来ならば左右の顎で分散出来ていた負担が片側だけにかかるようになるため、顎関節症になる恐れがあります。
●脳への刺激が少なくなる
噛むことは脳への刺激の1つになることがわかっています。歯がないままでいると、噛みにくくなることで、脳への刺激が少なくなってしまいます。この脳への刺激が少なくなることは、認知機能の低下なども引き起こすことがわかっています。
●老けた顔つきになる
歯があることで、唇や頬に張りができます。ところが、歯が数本無いままでいると、その部分の唇や頬の張りがなくなるため、老けた顔つきになりやすくなります。
●頬や唇を噛みやすくなる
歯がないままでいると、その空間に頬や唇が入り込んで噛みやすくなります。その結果、傷ができたり口内炎ができたりします。また、そのような刺激をずっと与え続けていると、最悪の場合、口腔がんを引き起こす恐れがあります。
●前歯が飛び出すようになる(出っ歯になる)
本来、前歯は食べ物を噛み切る役割があり、普段はぶつかり合うことはありません。また、奥歯は食べ物をすり潰すために噛む面積が大きく、強い力にも対応が可能で、咬み合せの高さを作る1つの要素となります。
ところが、奥歯が無くなり咬み合せの高さを作れなくなると、自然と前歯がぶつかり合うようになります。
すると、本来はぶつかり合わないはずの前歯がお互いの力に負けて外側に傾くようになります。その結果、上の前歯が出っ歯のように飛び出すようになります。
●.発音が悪くなる
前歯が無いままでいると、そこから空気が抜けてしまい、発音が困難になります。
特にサ行、タ行、ナ行、ラ行は、舌を前歯の裏側につけて発音する音なので、影響が出ます。
●治療が困難になることがある
歯が無いまましばらく放っておいた結果、歯の無いところの治療が困難になることがあります。
これは、噛み合う歯が飛び出たり、隣り合う歯が倒れ込んだりすることで、スペースが足りなくなったり、状態が悪くなったりするためです。
状態が悪くなると、歯が無くなってすぐであれば選べたはずの選択肢が、選べなくなってしまったり、噛み合う歯や隣り合う歯を、多く削らなければならなくなったりします。

このように、歯が抜けたまま放置すると色々なトラブルが生じます。

まずは当院にご相談を、患者様に合ったプランを一緒に提案致します。

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