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医療コラム

根尖病変の心血管疾患に影響について|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

根尖病変の心血管疾患に影響について

こんにちは。院長の中村です。

今回は根尖病変は心血管疾患に影響を与えるでしょうか?についてご説明致します。当院にも突然顎の辺りが腫れてペコペコ音がしたり、自分でそこを押すと非常に痛く、ひょっとしたら癌ではないかと不安になって来院される患者様がいます。結果的には癌ではなく、根尖性歯周炎と言う診断になった患者様もいます。

-根尖病変と健康に関する調査で 根尖周囲の炎症と血液の状態-

根尖の周りの組織が長期的に炎症を起こしていると、血液中の炎症を示す物質が増加することがわかっています。

心血管疾患と根尖病変の関連性の調査で

患者のデータを基に、心臓や血管の病気と根尖病変との関連を研究しました。結果、高血圧や心筋梗塞、脳の血管の障害などの病気が、根尖病変と関連があることが明らかになりました。また、根尖病変を持つ患者の唾液には、高血圧に関係する遺伝子の変異が見られることがわかりました。

 若年者の根尖病変と炎症マーカー

若年層の患者で、根尖病変の有無と血液中の炎症を示す物質の関係を研究しました。3mm以上の根尖病変がある患者では、炎症関連の物質の量が血液中で増加していることがわかりました。

根管治療後の変化について

根尖病変のある患者が根管治療を受けると、心臓や血管の病気に関連する炎症の指標が、治療前よりも12カ月後には減少することが確認されました。

歯の感染が体の他の病気の原因になるという考えがありました。このため、長い間、根尖病変がある歯は抜くのが最善だとされていました。しかし、後になって、細菌学の進歩と新しい治療技術のおかげで、根尖病変は治療できるものと考えられるようになりました。

現在、病気の原因となる細菌を除去する治療が重視されています。ただ、炎症が歯や歯の根の深い部分に及んでいる場合、それが体全体の血液循環に影響を及ぼす可能性があります。このため、今後は更に詳しい研究が期待されます。

ご不安がある方は石神井公園駅前四季デンタルオフィスへ。

 

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