大人と子供の予防の大切さについて。
- 2022年12月18日
- 歯科
こんにちは。院長の中村です。今回は大人と子供の予防の大切さについて
石神井公園駅前四季デンタルオフィスでの定期検診の流れをご紹介致します。
●予防歯科
【成人予防歯科】定期検診でどんなことをするのか?
【定期検診の内容について】
成人の方の定期検診では、いくつかの検査を定期的に行い、お口の状態をチェックしています。
どのようなことを何のために行っているか分かるように、今回は石神井公園駅前四季デンタルオフィスの定期検診の内容をご説明します。
まずレントゲン撮影
お口全体が写るレントゲンを1年に1回を目安に撮影します。
表面からだけでは分からない内部の状態を診断することができるので、根の先の病気や被せ物の下の虫歯などがないか診ることができます。
前に撮影したものがある場合は比較をし、変化がないかも確認します。
続いて口腔内写真撮影
お口の中のお写真をカメラでも撮影します。
1年に1回を目安に撮影します。
前に撮影したものがある場合は比較をし、変化がないかも確認します。
そして歯周組織検査
歯周組織検査とは歯周病の検査です。
2~3ヶ月ごとに行います。
歯と歯肉の間にある歯周ポケットと呼ばれる溝の状態を検査します。
最後に歯石除去・クリーニング
専用の器具で歯石の除去やクリーニングをして、お口の状態を整えます。
●歯周病治療
定期健診でお口の中をトータルケアしましょう!【成人予防歯科 推奨来院間隔】
お口の中の2大疾患【虫歯・歯周病】
成人の方が虫歯以外で注意をしなければいけないのが、歯周病です。
虫歯菌と同様に、歯周病菌の数にも個人差があります。
お口の中には、たくさんの種類の細菌が存在しますが、大人になると歯周病が原因で歯を失うリスクが上がってくる傾向にあり、注意が必要です。
成人の方のメンテナンス時には、歯周病の細菌が住み着く歯周ポケットの中の状態を確認することも大切になってきます。
推奨来院間隔は2~3ヶ月ごとの通院
メンテナンス後に少なくなった歯周病の細菌は、12~16週で元の状態に戻ると言われています。
そのため、石神井公園駅前四季デンタルオフィスでは、2~3ヶ月毎のメンテナンスを継続していくことを推奨しています。
メンテナンス時に、エナメルコーティングによる歯の補強や、専用の器具を使った着色除去など、患者様一人一人に合った予防歯科のプランをご提案させていただきます。
●【小児予防歯科】フッ素を使って虫歯に負けない歯へ!【フッ素について】
定期検診に来ると毎回塗布するフッ素。
お子さんからも「なんでいつも塗るの?」と聞かれることがあります。
今回はフッ素についてお話をします。
フッ素とは?
「フッ素」と聞くと、歯磨き粉に含まれている成分と考える方が多いと思います。
実は、フッ素は歯磨き粉だけでなく、自然界に存在するミネラルの1つです。
食べ物やお茶の葉など、普段口にしているものの中にもフッ素は含まれているのです。
予防歯科の観点から、フッ素は歯に対して様々な効果があります。
フッ素の効果
・再石灰化の促進
再石灰化とは、歯から溶け出したカルシウムやリンなどのミネラル成分を歯に戻す働きのことです。
再石灰化を促進させて、歯の修復をします。
・耐酸性、結晶性の向上
歯の組織を硬くし、虫歯菌が作り出す酸の影響を受けにくくします。
また、歯の表面のエナメル質が酸に溶けにくくなり、歯質を強化することができます。
・抗菌、抗酸化作用
虫歯菌の働きを弱めます。
虫歯菌が作り出す酸の生成を抑制します。
高濃度フッ素の応用
歯科医院で使用するフッ素は、ご家庭用のフッ素のおよそ10倍の9000ppmという高濃度のものです。
高濃度フッ素を塗布することによって、歯の表面に「フッ化カルシウム」という結晶が作られます。
そのフッ化カルシウムから少しずつフッ素が放出され、その効果は1ヶ月以上持続します。
定期的に高濃度のフッ素を塗布することで、虫歯になりにくい歯を作ります。
年に1回の塗布では効果は低く、年に2~4回の塗布が効果的です。
低濃度フッ素の応用
ご自宅で使用する歯磨き粉には大体のものにフッ素が配合されています。
ご家庭用フッ素入り歯磨き粉は1000ppm~1500ppm程度のフッ素濃度です。
毎日の歯磨きでもフッ素を取り入れることで、虫歯になりにくいお口の環境を整えることができますよ。
高濃度フッ素と低濃度フッ素の両方を組み合わせることで、より高い虫歯予防効果を得ることができますよ!