入れ歯相談③
- 2023年3月21日
- 歯科
院長の中村です。入れ歯相談③です。
当院を受診されたきっかけは?
10年ほど前から歯周病がひどくなり、歯を3本抜いた時から、部分入れ歯を使うようになりました。が、これまでの歯科医院では歯を残すことにあまり熱心ではなく、針金をかけている歯を一本、一本と抜くことになりました。現在は、上顎に3本、下顎に前歯4本あるだけです。先日、ついに、もう後は、総入れ歯しかないと、言われましたが、50代で、上下とも総入れ歯になるのかと思うと、いたたまれなくなり、当院を受診しました。
患者様のご希望としては?
入れ歯を作っては歯が弱くなり、また入れ歯を作り弱くなりと、ずっと歯の治療を繰り返し、そのたびに歯が少なくなってきました。もうこんな思いはしたくありません。これ以上、1本も歯を失いたくないし、長く使える入れ歯を作りたいとも思います。とにかく、これで治療を終わりにしたい。それが私の切実な願いです。
石神井公園駅前四季デンタルオフィスでの入れ歯設計計画は、
まず、上顎はマグネット(高性能磁石)を使って、残った歯の保存と、入れ歯の安定を図っています。下顎は、残っている前歯を連結して、補強しました。さらに、将来的に下顎の歯を失うことになっても、簡単に修理がでるような形に設計をしておきました。
どの患者様にとっても、総入れ歯(総義歯)になることは、できるだけ先に延ばしたいものでしょう。特に若い患者さんほどその思いは強いものでしょう。この患者様の残っている歯は少なく、1本でも抜きたくないということが強いご要望でした。
このような場合、入れ歯(義歯)の設計が残っている歯に負担をかけてしまい、1本1本と歯が弱っていってしまうこと、歯周病の治療が不十分で支える骨がなくなってしまうことの2点に注意して診療を行わなければなりませんでした。患者さんは毎日のお手入れにもよく協力してくださり、入れ歯装着後も1本も歯を抜くことがなく今現在、とても満足しておられメンテナンスにこられ健康に過ごされています。