入れ歯専門外来ご利用の患者様紹介例と当院の治療の流れ
- 2023年1月19日
- 歯科
こんにちは。院長の中村です。
当院入れ歯専門外来ご利用の患者様の治療の流れと治療後のお声をいただきました。
入れ歯の支えの歯も折れ、顔のしわも気になる(90代 女性)
入れ歯が壊れ歯も折れた。口の周りのしわも気になるのです。
20年前に治療した上の総入れ歯と下の部分入れ歯を使い続けていた患者様ですが、バネをかけている歯は3本とも根元で折れてしまっており、他に残っていた下の前歯4本も、ぐらぐらに動いていました。鼻の下がふくらんでいて、口の周りのしわや笑いじわのほうれい線が多くなったことも気になっていて、その改善も希望されていました。
精密検査の結果、下の前歯は、周りの骨がだいぶ吸収してなくなっており、すでに残すことが難しい状態で、すべて抜歯をして上下ともに総入れ歯治療をする計画を立てました。
入れ歯の適合も悪く、噛むたびに入れ歯が沈み込んでしまい顎の歯肉の痛みも訴えていました。
入れ歯は、歯が悪くなるたびに修理をしていたようですが、修理部分が時間の経過とともに黒ずみが生じて、見た目も良くない状態でした。何より、入れ歯の歯の並び方の関係で、鼻の下の部分がふくらんでいて、口の周りのしわも多いという見た目も気にされていらっしゃいました。
治療の進め方として
見た目を損なわないようにまず抜歯を行う
高齢で現在高血圧の薬も服用中。抜歯を1本ずつ行うストレスの少ない治療を計画
患者さんは90代でもあり、複数の内科の薬も服用しており、全身状態を考慮してストレスのない治療の進め方を検討しました。多くの場合は、抜歯すべき歯を一度に除去して入れ歯治療を行うのですが、このケースは、年齢と体調を考慮した特別な進め方を計画していきました。
患者さんも、時間が少しかかっても、常に体調を考慮しながら慎重に治療を進めることを希望されました。
まず、抜歯をした所にすぐに人工の歯を足せるような仮の義歯を作製
初診時に使っていた金属の義歯では、歯を抜いた後に人工の歯を足すことが難しいため、まずは、歯を抜いて足せる材料と形態を考慮した仮の義歯(即日回復義歯)を作りました。
歯にかけるバネも抜歯のたびにかえていかなくてはならないために、いろいろとバネや入れ歯の床が調整が可能なタイプの義歯を作りました。
歯を抜くと、入れ歯の土台となる顎の形態が少しずつ変わっていきます。この仮の義歯で、変化した歯槽骨の部分の調整もしながら適合性が悪くならないように念入りに対応していきます。
抜歯を1本ずつ行うと同時に人工の歯を足して治療中の見た目に配慮をし、
この患者さんの場合は、高齢であることと、いくつかの薬を服用していることなど体調面の管理が重要でした。
慎重に、1本の歯を抜いては人工の歯を1本足して義歯を調整する、また歯を1本抜いては人工の歯を1本足して調整する、というように、高血圧である患者様の体調を見ながら少しずつ悪い歯を抜いていきました。
歯を抜くたびにバネも作り直しながら、仮の義歯でも、患者さんが快適に過ごすことができるように対応しながら治療を進めました。
合計8回に分けて抜歯をしながら、仮の義歯を調整し、患者さんの体調も維持しながら3~4か月かけながら、すべての抜歯を終えました。もちろん、抜歯のたびに人工の歯を足すので、見た目はすべての歯が揃っているような状態で治療は進みました。
抜歯をすべて終えて、仮の義歯の調整を繰り返しながら抜いた歯肉の傷が治ったことを確認してから、見た目も考慮した新しい義歯を作りました。
鼻の下のふくらみを無くし、口の周りのしわやほうれい線も減った新しい義歯を作成
仮の即日回復義歯で、抜歯と抜歯後の調整を行った後、前歯の歯並び確認行いながら、機能審美調整義歯を作製していきます。
古い義歯で不満だった、鼻の下のふくらみの改善と、口の周りのしわの改善を行いました。口元のしわに対しては、かみ合わせの高さも含めて対応をしました。
新しい義歯装着後
抜歯後の顎の土手の状態もよくなっていたこともあり、新しい義歯を装着した後すぐに、バリバリときゅうりやお肉やコーンフレークを食べられたそうです。
歯並び確認義歯を作って、慎重に対応した前歯の見え方も、ご家族から「(今までは見えなかった)上の前歯が見えて、20年ぐらい若々しくなったね。」と言ってくれたそうで、患者さまとご家族のかたからは機能面も審美面もとても喜んでいただきました。
「人生最後の(歯科)治療になると思い歯科医師を探していました」
治療後の患者さんから寄せられた感想
「人生最後の(歯科)治療になると思い、歯科医師を探していましたところ、インターネットを拝見させて頂き、石神井公園と通院しやすく このあと一生使う義歯が出来ればと思い 当院にお願いすることを決めました。
はじめは、一寸不安もありましたが、治療が始まり先生方に色々ご相談しながら治療していただくうちに安心して先生にお任せしようと確信しました。
全部治療が終り 出来上がった義歯を入れた時、口の中でなんの違和感もなくしっかり食事が出来たと感じ嬉しく思いました。
院長先生はじめ、ベテランの先生方にめぐり会いほんとうによかったと感謝致しております。
ほんとうに有難うございました。一生大切に使いたいと思います。
これからも末永くよろしくお願いいたします。
これからもよい治療に専念なさって私と同じように悩んでいらっしゃる方を助けて上げて下さい。と言うお言葉をいただきました。
この患者さんは、年齢と医科歯科大学病院を紹介しながらの内科的な薬の服用があったために、抜歯を1本ずつ行うという、特別な方法で治療をすすめていきました。
奥歯の抜歯だったために、抜歯をしたその場で人工の歯を仮の義歯に足し、そのつどバネも付け替えるやり方で、歯が抜けた状態にならないように配慮しました。
機能面だけでなく、審美面も改善でき、患者様が快適な生活を送られていらっしゃいます。そのような姿をみるのが私たちにとって、何よりの喜びです。
入れ歯専門の歯科医院
新型コロナウイルスへの感染対策については個室診療のため安心して受診出来ます。
入れ歯専門、 諦めかけていた状態の方へ
誰にも相談できない「入れ歯の悩み」
何十年も歯科医院に足が向かず、重症化した患者様
重症な方の治療を可能にしている当院のシステム
1 治療に通っても、見通しが立たないことを不安に思っている方
2 他の患者様に治療を受けているところが見られたくない方
3 治療後のやり直しを少なくしたい方
4 トラブルが起きた時に負担の少ない修理で対応できる方法を希望される方等々
誰にも相談できない「入れ歯の悩み」
入れ歯含めて相談には多くの方がいらっしゃいます。
「友人はもちろん、親や家族にも相談できずにずっと悩んできました」や
「毎晩、毎晩、インターネットを見ながら、どうしよう、どうしようと悩んできました」
「こんな歯でも治るのかしらと心配で、相談の電話をかけるまでとても悩みました」
「こんなに悪くしたのは、自分だから…先生から叱られると思ってずっと悩んでいました」
どれだけ歯医者さんのサイトを見たでしょうか、
特に、30代、40代、50代と年齢が若い方で、歯を失った方は、入れ歯を考えなければならない、と思いながらも、誰にも相談できず、一人で悩んでいます。
本当に多くの方が、歯の悩み、歯医者探し、自分の歯はどうしたら良いのか、自分の歯はどうなってしまうのか、夜も眠れずに悩んでいます。
今度こそ、の期待に応えるために
私たちは、歯科医院のあるべき姿は、治療をすることではなく、定期的に健診やクリーニングを行って患者さんのお口の健康を維持することにあると思っていますが、今現在の状態が悪くて困っている方の相談が絶えません。
40代の若さで入れ歯をしている人なんて、自分ぐらいしかいないのではないか
50代で入れ歯なんて、友人に知れたらどうしよう
治療中、歯が無い時期があると、仕事にも近所の買い物にも行けなくなる
自分の歯は、もう一度きちんと噛めるまでに回復するのだろうか
入れ歯になってしまうと、友人との泊りの旅行には、行けなくなってしまうのかしら
何度も治療をしたけれど、すぐに壊れる
若いころから、ずっと歯医者さんの治療が途切れたことが無い
定期的にクリーニングにも通っているのに、だんだん悪くなっている気がする
悩みの表現は、それぞれの患者さんによって少しずつ違いますが、悩みの深刻さは日々の生活にも影響を与えるほどです。
入れ歯専門外来のある石神井公園駅前四季デンタルオフィスに、是非ご相談にいらしてください。お待ちしております。