入れ歯のお悩み別治療法 入れ歯の発音その4
- 2022年11月29日
- 歯科
こんにちは。院長の中村です。
お悩み別治療法 入れ歯の発音その4
入れ歯の発音でお悩みの方へ
こんなお悩みを抱えていませんか?
発音がしにくく、こもったような話し方になってしまう
話す時にカチカチ音がして気になる
うがいがしにくい
話す時にクチャクチャ音がして恥ずかしい
圧迫感があり舌が落ち着かず話しにくい
入れ歯で「話しにくい」主な原因
入れ歯がお口と密着していない
入れ歯の厚みが合っていない
一般的に入れ歯の土台(床)ピンク色の部分は、レジンというプラスチックで作られています。大体2mm程度の厚みがあり、口の中に入れた場合にこもった感じがして話にくさを感じることがあります。厚みが厚すぎるとお口の中で舌が動くスペースが十分に確保できず、舌の運動が制限され、話しにくさを感じる原因になることがあります。
逆に薄すぎる場合は、入れ歯の強度が保てず割れやすくなってしまったり、十分なスペース確保ができず安定感が失われてしまうことがあります。
このような場合、入れ歯の床の部分を金属に変えることがあります。金属のため、樹脂よりも強度が高く、薄く伸ばすことができます。
入れ歯をつけているという違和感を少なくし、よりスムーズな発音が可能になります。
●入れ歯の噛み合わせが悪い
「さ・し・す・せ・そ」のサ行の音を出すには、歯が噛み合う必要があります。
また、「ま・み・む・め・も」のマ行の音を出すためには、上唇と下唇がくっつくように、お口を閉じる必要があります。
噛み合わせが整っておらず、正しい場所で歯が噛み合っていない場合は、口を閉じても上の歯と下の歯の間にすき間が空いてしまったり、歯が前に出すぎて口をしっかり閉じることができなかったりします。
そうするとお話をしている時にも、空気が漏れてしまい、すっきりとした発音ができなくなってしまうことがあります。
また、噛み合わせの位置が高すぎてしまった場合に、歯と歯が過度に当たってしまい、カチカチと音がなってしまうこともあります。
このような場合、本来生まれない隙間を作らないよう、入れ歯の歯の部分を少し削り凹凸が噛み合うように調整していきます。また、お顔の長さを測定し、適切な噛み合わせの高さに合わせることで、カチカチと音がならないように入れ歯の設計をしていきます。
●入れ歯が発音を重視した設計になっていない
入れ歯をつけているときの発音にとって重要になるのは、入れ歯の内側、舌が触れる部分の設計です。
人間は言葉を話すとき、お口の中で舌を複雑に動かして発音をしています。
入れ歯の厚みや形が舌の動きを邪魔してしまったり、入れ歯によってお口の中が狭くなってしまい、舌が自由に動く空間の確保ができない場合、発音がこもった感じになってしまうことがあります。また、舌に唾液が絡んでしまい、クチャクチャと音がなってしまうこともあります。
このような場合、舌がしっかりと動かせる空間を確保できる設計を行う必要があります。また、上顎の総入れ歯の場合は、舌があたる上顎の前の部分をわずかにS字状に形作ることで、舌の当たり具合がよくなり、発音がしやすくなることがあります。
また、実際に入れ歯を装着しながら様々な言葉を発音していき、発音しづらい音をチェックし、発音しづらい音が見つかったら、その音を発音する妨げになっている箇所を調整していきます。
入れ歯で「話しにくい」に対応するために石神井公園駅前四季デンタルオフィスにでできること
せっかく楽しいお話をしているのに、なかなかうまく言葉が話せなかったり、相手から何度も聞き返されてしまったりすると、お話をするのがだんだん嫌になってきてしまいますよね。
自然にお話のできる入れ歯を作るには、入れ歯の設計が非常に重要です。
当院では、カウンセリングで実際にお話をお伺いしながら、発音しづらい音を見つけ、解決方法を見つけていきます。
入れ歯の設計をする時も、簡単な型取りだけでなく、お顔の長さや幅の測定、お口の中の空間、舌や筋肉の動きをしっかりと把握できるよう、細やかにカウンセリングと測定を行いながら、決定していきます。
実際に入れ歯をお使いいただきながら、お話をして、発音しにくい音をお伺いしたり、細かい調整を行いますので、是非ご来院お待ちしております。