保険のクリーニングと自由診療のクリーニング
こんにちは。院長の中村です。
皆さん、歯のクリーニングの料金はいくら?相場とメリットは?
1.歯医者さんで行う歯のクリーニング料金
1-1 保険適用でのクリーニング料金はだいたい5000円程度
1-2 自由診療のクリーニング料金は9800円~
2.保険適用と自由診療のクリーニング、その違いは?
2-1 保険適用のクリーニングは治療が目的
2-2 自由診療のクリーニング「PMTC」とは?
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歯のクリーニングで得られるメリット
1 自分で取れなかった歯石が取れる
2 本来の歯の美しさを取り戻す
3 虫歯や歯周病予防に効果的
4 口臭予防にも役立つ
歯をきれいに保ちたい、歯医者さんで歯のクリーニングを受けたいとお考えの方にとって、きちんと歯石が取れるのか、また料金はいくらなのかとても気になりますよね。普段の歯磨きで取りきれなかった歯垢や歯石は、長い期間蓄積されると虫歯や歯周病の原因になります。それを防ぐための有効な手段として、歯医者さんでの定期的なクリーニングがおすすめです。
1.歯医者さんで行う歯のクリーニング料金
あなたが歯のクリーニングをするのは、「歯周病治療」ですか?それともタバコで付いた「ヤニ取り」ですか?
歯医者さんで受けられる歯のクリーニングには、大きく分けて「保険診療」で行うものと「自由診療」の2種類があります。クリーニングを行う目的に応じてその料金が変わりますので、歯医者さんを予約する際はきちんとその目的を伝えましょう。
1 保険適用でのクリーニング料金は5,000円程度
保険診療の範囲内でクリーニングをする場合の料金は、3割負担の方なら3,000~5000円程度となります。ただし、健康保険の規制により保険診療のクリーニングでは、歯周病などの治療として扱う場合にのみ適用されます。つまり、予防目的または美容目的でのクリーニングは保険が適用されません。
また、治療を目的としているため処置前には検査があり、料金には「検査料」「レントゲン撮影料金」「初診料」なども含まれます。
2 自由診療のクリーニング料金は9800円~
保険診療と違い、通院回数を短縮したり一人ひとりに合った方法でクリーニングを行えるので、「一回の施術ですべての汚れを落としたい」「歯にもっとツヤを出したい」「着色汚れをきれいにしたい」など様々な要望に応えることができます。
保険適用と自由診療のクリーニング、その違いは?
前章でお伝えしたように、クリーニングの料金は保険適用か自由治療かでかなりの差がありますよね。では、この2つにはどれほどの違いがあるのでしょう。詳しい施術内容や、かかる時間についてご紹介します。
2-1 保険適用のクリーニングは治療が目的
保険適用でのクリーニングは歯周病治療が主な目的です。ですから作業は歯周病悪化の原因となる歯石を除去する「歯石取り」がメインです。
まずは歯と歯ぐきの状態をチェックし、虫歯や歯周病の状態を調べます。検査が終わったら、先端が鉤(かぎ)状になった「ハンドスケーラー」や「超音波スケーラー」といった専用器具を使って、こびりついた歯石をこそぎ落とします。
歯石の付着がひどい場合は2回〜4回に分けて行うこともありますが、定期的に歯石取りをしていて歯石の量が少ない場合は1回で終わることが多いです。
かかる時間は1回につき30分程度です。
2-2 自由診療のクリーニング「PMTC」とは?
自由診療のクリーニングでは、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)が行われることが多いです。PMTCとは名前のとおり「プロが専用の道具で行う専門的な歯のお掃除」で、自分では取りきることができない歯垢や軽い着色汚れを除去できます。
PMTCの内容や手順は歯医者さんやお口の状況によってまちまちですが、よくある施術の流れは以下のようなものです。1度の通院でかかる所要時間は1時間程度と捉えてください。
歯科医院によっては保険診療でPMTCを行うこともあります。ただし、保険診療には施術時間の制限があるので、下記の手順をまんべんなく行いたい場合は自由診療で受けるのが良いでしょう。
◆PMTCの手順
清掃と研磨
歯の状態に合わせた研磨剤や道具(ラバーカップ、ラバーチップ、ポリッシングブラシ、フロスなど)を選び、表面や隙間に残った歯垢をていねいに落とします。軽い着色汚れならこれできれいになります。器具はどれも柔らかい素材で、痛みはほとんどありません。
フッ素、トリートメント剤の塗布
清掃と研磨が終わったら研磨剤を洗い流し、虫歯予防のためにフッ素を塗布します。 歯医者さんによっては、このあとさらに歯にツヤを出すためのトリートメント剤を塗布する場合もあります。
※歯石がついてしまっている場合は、はじめに歯石取りが必要です。
3.歯のクリーニングで得られるメリット
歯周病の治療または歯をきれいに保つために行うクリーニングですが、施術を受けることで具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。歯のクリーニングで得ることができるメリットを4つ、健康維持と美容の2つの観点からご紹介します。
3-1 自分で取れなかった歯石が取れる
クリーニングで得られる一番大きなメリットは、歯石を除去できることです。
歯石とは、歯垢が集まって石のように固くなったもので、歯にガッチリとくっついているため通常の歯ブラシでは取り去ることができません。
また、歯石の表面はザラザラしていて汚れがたまりやすい構造なので、放置していると細菌の巣窟となり、歯周病や虫歯を悪化させる原因にもなります。歯石の除去は予防の観点からとても重要なのです。
3-2 本来の歯の美しさを取り戻す
歯のクリーニングでは、コーヒーや茶渋などでついた軽い着色汚れをきれいにすることも可能です。
歯面にこびりついた着色汚れはPMTCなどの歯面研磨できれいにすることができます。さらに表面を滑らかにすることで、自然な美しさにすることができると同時に、歯石を付着しにくくすることもできます。
長年蓄積したヤニやかなり変色した歯の色は歯のクリーニングで元に戻すことは難しいので、白い歯に戻したいと希望される場合はホワイトニングも取り入れてみるとよいでしょう。
3-3 虫歯や歯周病予防に効果的
歯のクリーニングで汚れや歯石を落とすことで、虫歯や歯周病の原因となる細菌を減らすことができます。また、PMTCでのクリーニングやフッ素塗布をすれば歯の再石灰化が促進され、虫歯予防により効果的です。
歯科医師が、一緒にお口の中の汚れを目で見て確認し、自分に合った正しい歯磨きの仕方を教わることで、予防の意識を高めることができます。また、歯のクリーニングを受けることで、見落としていた虫歯や治療が必要な歯を見つけることも少なくありません。
3-4 口臭予防にも役立つ
歯垢(プラーク)は細菌のかたまりなので、口臭の原因になります。歯と歯の隙間に溜まった歯垢や歯石を取り除けば当然口臭予防にも役立ちます。
4PMTCを導入している
PMTCでのクリーニングはほとんど自由診療にはなりますが、その代わり、短期間で集中的に歯を綺麗に磨き上げられます。忙しい学生、会社員、主婦の方がクリーニングをする場合は自由診療で一気にきれいにしてしまうのがおすすめです。費用対効果が非常に大きいです。
女性の方は特に、おしゃれで綺麗な空間にいることでモチベーションが上がりますよね。美容の一環としてキレイなお口をキープしていきたいとお考えの方は、当院のPMTCクリーニングは施術中アロマの香りの空間で、ゆったりできます。
歯のクリーニングは保険診療で約30分、自由診療で約1時間と施術に時間がかかります。そんな時、個室がある歯医者さんやパーティションがしっかりと目線をシャットアウトしてくれる歯医者さんがおすすめです。周りの患者さんを気にすることなく、また、自分のための時間という満足感を得ることができます。
歯のクリーニングについての基礎知識、保険適用と自由診療の違いと料金形態についてご理解いただけたでしょうか?自由診療でのクリーニングをご検討される場合は、事前にお問い合わせをして料金をご確認下さい。定期的な歯科検診は虫歯・歯周病の早期発見に繋がります。虫歯を放置しておくことで、のちのち治療費が高くなり、痛みも続く恐れがあります。最低でも3ヶ月に一回定期健診で通うことをおすすめします。