マヌカハニーは虫歯・歯周病予防に良いの?
こんにちは。院長の中村です。
マヌカハニー(ハチミツのような甘い食品)は虫歯・歯周病予防に良いって、聞いたことありませんか?
答えは、というと。それは、間違ってますよ。
マヌカハニーってどんなもんだろうと思って、調べてみて下さい。しょ糖というのは虫歯の原因ですが、マヌカハニーにはしょ糖は入っていません。
マヌカハニーにあるのは果糖とブドウ糖です。ですから,はちみつと違って,寝る前になめても虫歯にならないので安心ですなんて書いてあるのですよ。でもね、果糖もブドウ糖も発酵性糖質です。虫歯を作ります。
間違った認識で、寝る前に食べて歯を磨かないなんてことは、絶対にしないで下さいね。
繰り返しになりますが、歯周病はなぜ起こるか.これもマイクロバイアルシフトが原因なんです。歯周病菌,レッドコンプレックスがいても,何もないままずっと健康な歯茎を保てる人もいます。ところが、そのまま安心していると、ある日、マイクロバイアルシフトが起きて、大変なことになるのです。バイオフィルムの病原性がどんと上がることで,この縁下バイオフィルムの病原性が上がるということがあります。
最強の歯周病菌と呼ばれている,ポルフィロモナ
ス・ジンジバリス.略して Pg 菌と言うんですが、
建造物の真ん中にあるというイメージのPg 菌
です。何と,18 歳以降にしか感染しないと言われております。虫歯菌というのは、一般的に1 歳半くらいからお母さんの唾液で感染するっていうのが知られています。ところが、この菌はなぜか、18 歳以下の子どもたちの口からは,なかなか検出されないのです。これはアメリカも日本のデータも一緒です。母親の2/3くらいはいます。なぜ 18 歳以降なのか。これは、まだ、わかっていないのです。ただ、おそらく,顎の発育が終わって,歯周組織の形態が安定するまでは,この菌は安定して、安心して棲めないんじゃないかなというふうに推測されているのです。
じゃあ歯周病菌はどこからやってきたのか.これ
は唾液感染です、じゃあ、誰か、お母さんか、お父さんか、実は親しいお友だちから。どのぐらい親しいか。定期的に唾液交換をするぐらい親しい、
ということなんですね。
アメリカの歯周病の教科書には、「歯周病菌は、パートナーからの感染」だと書いてあります。が、歯周病の細菌検査してからお付き合いするなんてお話し聞いたことないですよね。
やはりお口の中はキレイにこしたことはありませんよ。
定期的に石神井公園駅前四季デンタルオフィスで、クリーニングして定期的にバイオフィルムはがし歯周病が進まないように、しましょうね。