マイクロスコープ治療について
- 2025年4月21日
- 根管治療
こんにちは。院長の中村です。
今回はマイクロスコープとは、についてご説明致しますね。
歯科治療したところが度々痛み出す、という経験をした方も多いでしょう。そんな不快感や負の連鎖を断ち切ることができる可能性の高い治療法が、このマイクロスコープを使った治療法です。この治療法を「歯科治療の新たな時代の到来」です。マイクロスコープの適用範囲は活用すればするほど広がり、今では日々の治療に無くてはならない存在です。
マイクロスコープ活用により、
より正確に、より美しく、より長持ちさせることが出来ます。
なぜマイクロスコープを導入しようと思われたのでしょうか。
では、マイクロスコープはどういったものでしょうか?
2〜20倍の拡大率を持つ歯科用マイクロスコープです。
当院で使用しているドイツ製のものは、最高で20倍の倍率になります。より精度の高い治療をめざして主に根管治療(歯の根っこ部分の治療)で使われるようになりました。根管治療においては「根っこの部分の汚れをいかにきれいにするか」というのが重要ですが、その構造はきわめて複雑で、指の指紋のように個人差が大きいです。マイクロスコープでより細かいところまで直接見て治療ができますので、治療をしていますので、治療の正確性の向上につながっていると思います。
このマイクロスコープ活用により、
複雑な構造も直接見て治療ができるようになりました。
まずは根管治療。歯の根っこというのは、先端部分が網目状になっていたりくぼみがあったりします。従来の肉眼による治療では細部まで見えないために、汚れを取り残すケースがあり、「治療をしたはずなのに痛い」という不快感の原因となっていることもありました。マイクロスコープを使うことで、きちんと目で見て確認して治療ができます。また神経を抜かなくて済むよう根っこの一番奥の部分をあえて残す、という手法も取られています。利点のある治療法ですが、反面そのさらに奥にどの程度の患部があるのか把握しきれない欠点があります。そんなときもマイクロスコープを使ってぎりぎりのところまで取りきることができます。
より的確なメンテナンスに活用しています。
実は歯の表面もかなりでこぼこしています。近年予防歯科の考えが浸透してきたことにより「磨きすぎ」が問題化しつつあります。あまりに頻繁に歯石をとるなどのメンテナンスを行うことで、歯の表面の必要な部分まで傷つけてしまうことがあるのです。マイクロスコープを使えば、歯の表面も詳細に見ることができます。
なぜマイクロスコープを導入のきっかけは、
当時は「すごいものがあるなぁ」と感心するばかりでしたが、東京医科歯科大(現東京科学大学)でマイクロスコープを使った治療で先進的なアメリカのペンシルバニア大学に留学した同級生からの薦めで必要性を実感したのが導入の直接的なきっかけになりました。 実際導入してみて自分の中ではもう治療に欠かせないものとなっています。活用すればするほど適用できる治療も増えていき、今ではマイクロスコープなしには成り立たない治療もあります。今後は活用される先生方も増えてくるのではないでしょうか。より的確な医療のために欠かせないものだと思っています。
患者様にとってのメリットが沢山あります。
虫歯でも、審美でも活用。応用範囲の広いマイクロスコープ
例えば虫歯の治療の後に詰め物をしますよね。従来の方法ですとどうしても歯と詰め物の境目が変色するなどの経年劣化がおこります。それは仕上げの時点でどうしても境目がデコボコしたりしてしまうことからきています。そんな仕上げの時などにマイクロスコープを活用すると、表面がとてもなめらかなので経年劣化を遅らせることにつながります。このように、あらゆる場面でマイクロスコープは活用できます。治療の精度を上げることはもちろんですが、長い目で見てもマイクロスコープを使用して処置をした方が、断然患者様にとってもメリットは大きいと思います。
マイクロスコープは決して万能の機器ではありませんが、治療精度の向上に役立ちます。マイクロスコープを使うことで、今まで治療が難しかったようなケースも対応できるようになりました。やはり感覚や医師の感のようなものに頼ることなく、実際に歯科医師が目で見て確認しながら治療ができるのは画期的なことです。断続的に長く歯科医院に通われても不快感がなくならない方、より精度の高い治療をお求めの方には、一度ご経験いただければと思います。ぜひお気軽にご相談ください。
マイクロスコープ治療ならば石神井公園駅前四季デンタルオフィスへご相談下さい。