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医療コラム

ニンニクの不快臭について|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

ニンニクの不快臭について

こんにちは。院長の中村です。

今回は、ニンニクの不快臭についてお話し致しますね。

 

お料理に人気のニンニク、効かせるか効かせないかでだいぶ美味しさが違ってきますよね。

 

「にんにくの不快臭」の正体をご存知ですか?

 

にんにくには、「アリイン」という成分が含まれています。にんにくを切ったり、すりおろしたりすると、このアリインが同じくにんにく中に含まれる「アリイナーゼ」という酵素によってアリシンに変化します。このアリシンがさらに変化して、「ジアリルジスルフィド」という生にんにくのニオイになります。そして、このジアリルジスルフィドは、体内でさらに代謝され、「アリルメチルスルフィド」という物質に変化します。この、アリルメチルスルフィドが、「にんにくの不快臭」の正体と考えられています。

 

 

生のにんにくにニオイはありませんし、にんにくを調理しても不快臭は発生しません。では、このにんにくの不快臭であるアリルメチルスルフィド不快臭は「どこ」でつくられるのでしょうか?

 

研究結果によりアリルメチルスルフィドは口腔粘膜や各種消化管にいたるまで、からだのいたるところで発生し、中でも肝臓はアリルメチルスルフィドの産生能力がもっとも高いことがわかりました。つまりにんにくは、摂取直後に口腔粘膜でアリルメチルスルフィドに変化するだけでなく、そのあと消化器、肝臓などあらゆる部位でアリルメチルスルフィドに変化すると考えられます。

 

 

私たちが食べたにんにくは食べた直後に口から発生するだけでなく、胃や腸から肝臓に入り、アリルメチルジスルフィドに変化し肺から放出されるのです。

 

口の不衛生が原因で発生する口臭(生理的口臭)は、細菌が口の中の食べかすなどを分解して出す「ガス」が原因です。にんにく臭発生のメカニズムとは大きく異なりますね。

 

 

にんにく臭の「対処法」として、

にんにく臭対策はどのようにすればいいでしょうか?ある調査によると、にんにくを食べたあと、何らかの対策をする人は約半数。そのうちの約6割の方が、ガムを嚙んだりミント系錠菓子を食べたりしています。やはり、一般的なのはガムを噛んだりミント系錠菓子を食べたりすることのようです。

 

 

にんにく臭対策の中で普段もっとも行う方法は?

 

また、体内でできたにんにく臭(アリルメチルスルフィド)は汗からも出てきます。からだがにんにく臭いと感じたら、シャワーを浴びたり汗ふきシートでケアしたりすると良いでしょう。

 

しかしにんにく臭はにんにくを食べたあと、16時間は出てくることがわかっています。よく、りんごを食べると良いといわれますが、不快のない程度までにんにく臭をおさえるには不十分という結果も出ています。もちろんその人の体調や食べたにんにくの量にもよりますが、やはり大事な会議やデートでニオイが気になる場合は、16時間以内にはにんにくを食べないことが一番ですね。

 

食べるときはお休みの前日等にすると良いかもしれないです!ニンニク臭に関しては私生活を色々工夫するしかないですね。

 

 

 

 

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