インプラントで失敗しないためのインプラントDr.を選ぶときの基準!
こんにちは。院長の中村です。
今回は最良の長くもっと安心なエビデンスに基づいたインプラントDr.を選ぶときの基準についてご説明致します。
【インプラント学会】インプラントドクターを選ぶ基準に!
認定医や、専修医、専門医・指導医とは?
よく耳にする「認定医」や「専修医」というのは、それぞれの学会で始めに与えられる資格のようなものです。
数年間かけてたくさんの症例を積んでいくことで、学会からその技能を認められます。
専門医・指導医というのは、さらにその上の資格です。
文字通り、歯科医師に対してその分野の技術や知識を教えることができる立場にある人で、世界規模で考えても、それほど多くの人が与えられるものでもないのです。
インプラント認定医、専修医→専門医→指導医とだんだんと難易度が上がります。
●インプラント認定医制度とは
歯科インプラントに関する「認定医制度」について
インプラント認定医制度とは
「(社)日本口腔インプラント学会」の「認定医」になるためには
取得と維持が難しいインプラント認定医
〈参考〉
インプラント認定医制度とは
わが国においては様々なインプラント学会・研究会が多数存在しますが、歯科医学の中心的役割を担う「日本歯科医学会」がインプラントの分野で承認している学会は、「(社)日本口腔インプラント学会」ただ一つです。この、日本を代表するインプラント学会が認定する「指導医」「認定医」の制度が1993年より始まりました。
これは、学会がインプラント治療に関して「適切で充分な学識と経験を持つ」と認めた歯科医師に対し、日本口腔インプラント学会として「指導医」や「認定医」の資格を認定・交付する制度です。この制度により、現在約9000名を越える会員数のうち、日本全国で約660名の歯科医師が「インプラント認定医」として認定されています。専門医は更に少なく、指導医はもっと少ないです。
「(社)日本口腔インプラント学会」の「認定医」になるためには
認定医の認定は、ある時突然思い立って取りたいと思っても、簡単に取れる資格ではありません。「(社)日本口腔インプラント学会」の「認定医」になるためには、まず、指定されている研修施設で5年以上の研修を積む必要があります。現在の大学では、インプラントの分野に関して歯学部時代に臨床的なことまで学習しないため、卒業後にさらなる専門的な学問や知識を身に付ける必要があるのです。
そして「(社)日本口腔インプラント学会」が定めた資格条件を満たし、認定医試験に合格してはじめて、「認定医」となることができるのです。
取得と維持が難しいインプラント認定医
「(社)日本口腔インプラント学会」で指定している、インプラントの認定医は、その資格を取得するためには厳しい審査規定があります。
〈参考〉
(社)日本口腔インプラント学会認定医の申請条件
以下の条件を満たして審査に合格し、登録した人に認定医資格証が交付されます。
・日本国歯科医師の免許を有すること。
・認定医申請時に5年以上継続して本会会員であること。
・学会指定の研修施設に通算して5年以上在籍していること。
・学会の学術大会及び支部学術大会に5回以上参加していること。
・学会の定める研修施設又は本会によって行われた所定の研修を終了していること。
・学会の指導医2名の推薦が得られること。
・学会の定めるインプラント治療の経験があること。
・学会の学術大会においてケースプレゼンテーションを行っていること。
・学会の学術大会及び支部学術大会又は認定委員会が認める国際学会において2回以上研究報告を行っていること。
・口腔インプラントに関する研究論文を本会誌又は本会が指定する外国雑誌に1編以上発表していること。
当院のDr.塩田は認定を出す審査員です。
ICOI ( 国際口腔インプラント学会 ) について
ICOI ( International Congress of Oral Implantologi…
世界的に活動する歯科インプラントの専門学術団体・資格
インプラント治療は外科手術を伴う治療です。そのため、一般歯科と比べると技術力が要求されます。
インプラント治療を希望される方は、歯科医院を探しているときに「日本口腔インプラント学会」「日本顎顔面…
歯科医師の経歴でよく見かける「口腔インプラント専門医」は、だれでも取得できる訳ではありません。
関わる広い学識と高度な専門的技能を有する歯科医師の養成を図り、
口腔インプラント医療の発展と向上並びに国民の福祉に貢献することを目的として、専門医、専修医、資格を設けています。
●専修医、認定医
日本口腔インプラント学会の正会員歴2年以上で、インプラントの知識と技術を有し、認定講習会で所定の科目を受講して
認定資格条件を満たしたうえで申請を行ない認定された正会員を言う。
●専門医
日本口腔インプラント学会の正会員歴5年以上で、インプラントの知識と技術を有し、専修医、認定医を取得後、
認定資格条件を満たしたうえで専門医試験に合格した正会員を言う。
専門医制度規定は以下の日本口腔インプラント学会のホームページを参照ください。
インプラント治療を検討するときには…
インプラント専門医の資格は、取得することだけではなく、資格を持ち続けるためにも、日々の努力が必要です。日常の診療だけではなく、学会への参加や論文の発表などを通して、自らの知識を増やし、よりよい治療を心掛けている歯科医師が持つ資格であることがわかります。
インプラント治療を検討している方は、日本口腔インプラント学会のインプラント専門医がいる医院であるか、インプラント医院を選ぶ際の判断材料の一つにしてみてはいかがでしょうか。
患者様にとっては、インプラント治療で失敗しないためにも安心して知慮を任せることができる歯科医師を選定することが大前提になるかと思います。しかし、患者様側でインプラントの経験・実績を積んでいる歯科医師を見つけ出すことは、非常に難しく、時間も労力もかかります。知識を有さない歯科医師がインプラント治療を行うことで、治療に失敗してしまう事例も実際に存在します。正しく判断できる歯科医師を選ぶためにも専門医以上の歯科医師にまずは診断頂くことが効率的で安心できる歯科医師の探し方かと思います。
“本当の”インプラント専門医を見つけるのは難しい
現段階では、インプラント治療歯科専門医の標榜に対しては厚生労働省の許可が下りてないので、診療所の看板、HP等にインプラントという診療科名とかその資格を掲載することが制限されています。そのため、学会での専門医の資格を持っていない先生でも、看板にインプラントと大きく記載したり、HPの中に、いろいろな「・・・インプラント専門医」、「年間3000症例・・・」、「自院での症例と称して症例写真を掲載」、「特別価格インプラント1本・・・万円」といった記載をしたりされているものを見かけますが、これらはすべて違反行為です。しかし、取り締まりが厳しくないのと、罰則も重くないので、多くの歯科医院で同様の行為がやられています。そのためでもあるかと思いますが、「インプラント専門医」で検索すると上位に学会の認定する専門医とは関係のない項目が出てくるのだと思います。
逆に医科系の専門医は、標榜がほとんどの専門診療科に関して認められているので、ネットにて専門医検索を行っても関係のない項目は上位に出てこないようになっているのだと思います。
まとめ/インプラントの専門医の見つけ方
今、両学会が共同で専門医が標榜できるようにするために厚生労働省(歯科専門医機構)に申請を出しており、2、3年後には標榜が認められることになるかと思います。それが認められれば専門医として相応しい知識、技術、経験、実績、人格等をもった歯科医師が治療を行っている歯科医院のみがインプラント治療あるいはインプラント歯科専門医と標榜できるようになり、安心してインプラント治療が受けられるようになると同時に、ネットでのインプラント治療に関する不適切な掲載が厳しく取り締まられるようになります。
ということで、インプラント治療を受けようと希望された場合には、日本口腔インプラント学会あるいは日本顎顔面インプラント学会で認定されている「専門医」に注視して、安心して任せられるインプラント治療を受けてください。
インプラント治療は歯科医師の免許を有していれば、治療をおこなうことができますが、正しい・正確な治療を行うためには深い知識や実績がともないます。日本口腔インプラント学会などの第3者機関でしっかりと認められている歯科医院を選ぶことで、しっかりとした治療を受けて頂くことができます。
ご参考までに。