ヘッダー画像

医療コラム

お子さまのう蝕のリスクを最小限に抑えるための食事とおやつの選び方について|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

お子さまのう蝕のリスクを最小限に抑えるための食事とおやつの選び方について

こんにちは。院長の中村です。

 

今回は、お子さまのう蝕のリスクを最小限に抑えるための食事とおやつの選び方について

 

小児期の歯の健康は、一生涯にわたる健康の基盤を築く重要な要素です。特にう蝕は、痛みや不快感だけにとどまらず、「痛くて食べられない」ことから栄養失調になってしまったり、さらには全身の健康にまで影響を及ぼしたりすることがあります。

う蝕の発生メカニズムと、う蝕のリスクを最小限に抑えるための食事とおやつの選び方についてアドバイス致しますね。

 

 

う蝕のメカニズムの説明としては、Newbrunの4つの輪を取り入れましょう。

Newbrunの4つの輪は、う蝕の発生に関与する主要な要因を示すモデルです。

 

 

まずは

 

1.①歯の質

この要因は、歯のエナメル質や象牙質の状態や質を指します。エナメル質が強いほど、う蝕になりにくくなります。歯の質を強化する手段として、フッ化物入り歯磨き粉の使用や適切な歯みがき習慣が大切です。

 

②食事

糖分の多い食品や飲料がう蝕の原因となります。また、食事の頻度や内容が虫歯のリスクに大きく影響します。糖分は口腔内の細菌によって酸に変えられ、これが歯のエナメル質を溶かしてう蝕を引き起こします。

 

③細菌

口腔内の特定の細菌(主にミュータンス菌)が糖分を分解して酸を生成し、これがエナメル質を侵食します。プラークが蓄積することで細菌の活動が活発になり、う蝕が進行します。

 

④時間

これらの要因が長時間にわたって作用することで、う蝕のリスクが高まります。例えば、糖分を頻繁に摂取したり、歯垢が長期間除去されない状態が続いたりすると、う蝕が発生しやすくなります。

 

WHOが定める糖類摂取ガイドラインは?

世界保健機関(WHO)は、成人および児童の1日あたりの※遊離糖類摂取量をエネルギー総摂取量の10%未満に減らすことを推奨しています。さらに、摂取量を5%未満、すなわち1日あたり25g(ティースプーン約6杯分)程度まで減らすと、より大きな健康効果が期待できるとされています。

 

※ WHOが摂取量の制限を推奨するのは、単糖類および二糖類のショ糖(砂糖)に限られます。これは、加工食品や清涼飲料に添加される砂糖のほか、蜂蜜や果汁飲料に含まれる糖分が含まれます。

 

う蝕リスクを高める食べ物とおやつ

Newbrunの4つの輪と1日に摂取していい砂糖の量を理解していただいた後は、虫歯のリスクを高める原因になる食べ物とおやつを知っていただかなくてはなりません。 以下ではう蝕になりやすい食べ物とおやつをご説明します。

 

1. 高糖分の食べ物

特にチョコレート、キャンディ、クッキーなどの子どもが好きなおやつには砂糖が多く含まれているため頻繁に摂取するとう蝕のリスクが高くなります。

 

2. 粘着性のある食べ物

キャラメルやガムなどの粘着性の高い食品は、長時間歯に残るため、う蝕のリスクを増加させます。

 

3. 炭酸飲料

炭酸飲料は砂糖が40〜60g、角砂糖にすると15〜20個も入っています。 特に「炭酸水であればう蝕にならない」と思っている方もいるので、要注意です。

 

う蝕リスクを減らすための食べ物とおやつ

1. フルーツや野菜

りんご、にんじんなどのフルーツや野菜は、噛みごたえもあり、食べるときに唾液の分泌を促進し、口腔内の酸を中和する助けとなります。

 

2. 乳製品

特にチーズに含まれるカゼインというタンパク質は、歯のエナメル質に吸着し、う蝕菌の付着を防ぐ効果もあります。

 

う蝕を予防するための食習慣の指導を行いましょう

う蝕にならないためには、食習慣を見直すことが大切です。

 

1. 食後の歯磨きを徹底させる。

食事やおやつを食べた後は、”歯を磨く”というお約束を子どもとしてもらいましょう。 特に夜寝る前の歯磨きとフロスの使用を習慣づけてもらいましょう。

 

2. 水を飲む習慣とうがいを心がけてもらう

特に歯磨きができない状況であれば、食事の後やおやつの後に水を飲んでもらったり、うがいもしましょう。

 

3. おやつの時間を決める

頻繁におやつを食べる習慣は、口内の酸の生成を促進します。おやつの時間は1日に1回か2回に制限し、食べる時間を短くしましょう。

 

 

子供の歯の定期的な検診ならば、石神井公園駅前四季デンタルオフィスへ。

TOPへ戻る