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医療コラム

子どもにとって大切な鉄分や亜鉛などの栄養素|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

子どもにとって大切な鉄分や亜鉛などの栄養素

こんにちは。院長の中村です。

 

子どもにとって鉄分や亜鉛などの栄養素は、非常に重要な役割を果たしているのはご存知ですか?ところが近年子どもたちの成長に必要な栄養素の摂取量がとても減少していると言われています。

 

鉄分の役割として

鉄分は子どもたちの成長には欠かせない重要な栄養素です。主に鉄分は、酸素を運ぶためのヘモグロビンの合成や免疫機能の維持には欠かせません。

 

しかし、昨今のデータによると、子どもたちの鉄分摂取量が減少しているという報告があります。

 

鉄分の不足によって、貧血や集中力の低下、免疫機能の低下などの問題を引き起こすことがあります。

 

鉄分はレバーやかつお、赤身の魚などから摂取可能ですよ。

 

亜鉛の役割として

亜鉛は体内の酵素活性化やDNA合成に関与し、免疫機能や味覚・嗅覚の制御、傷の癒しや細胞の成長にも重要な役割を果たしており、ホルモンの合成や分泌にも関与しています。

 

さらに亜鉛が不足していると、免疫機能の低下味覚と嗅覚の変化、傷の治癒の遅延、成長や発育に悪影響を及ぼす可能性、不安やうつなどの精神的な問題につながる可能性も高くなります。

 

亜鉛は赤身の肉や内臓、貝類やカニ、全粒穀物や穀物製品、大豆や豆腐、カボチャの種やヘーゼルナッツ、ヨーグルトや牛乳、卵などから摂取可能です。

 

これらの栄養素減少の原因は、食品の欧米化(ハンバーガーやポテト、ピザなど)やカップラーメンやレトルト食品などの普及、共働きの家庭親が増加傾向にあることが考えられます。

 

また、スマートフォンやインターネットが普及したことで、子どもが食事時間に集中せず、すぐにお腹がいっぱいになって食事を残すなど現代社会におけるデジタル化問題が、子どもたちの健康に深刻な影響を及ぼしている家庭も少なくありません。

特に成長期には筋肉量と血液量が増加するため、鉄分、亜鉛不足は、子どもの成長過程において深刻な問題となるケースも報告されています。

 

また、発達障害の子どもは鉄分や亜鉛が不足している可能性があるとデータもあります。

発達障害(特にADHD)の子どもは集中力がない、多動、ストレスなどからくるイライラから暴力や暴言などをしてしまうことが多いです。

 

発達障害の子どもの中には鉄分や亜鉛が不足しているケースがあり、逆に言えば規則正しい食生活を心がけてあげると、発達障害の症状が軽減される可能性があります。

 

近年、小児科や精神科、メンタルクリニックなどでは発達障害の子どもや保護者に食育を行い、食生活や生活習慣からの見直しを呼びかける医院も多いです。

 

また、子どもだけでなく鉄分や亜鉛は成人期以降の方も不足していることが多いことから、歯科医院で患者さまに保健指導の一環として、伝えてるのもよいでしょう。

 

 

子どもたちの栄養バランスを保つためには、鉄分・亜鉛を適切に摂取し、5大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラル)をバランスよく摂ることが非常に重要ですよ。

 

親子ともに心身健康で成長していくために、日頃からバランスの良い食事、食材を取り入れていけるよう少しずつ意識して生活してみてくださいね!

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