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医療コラム

「噛みしめ」「食いしばり」について|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

「噛みしめ」「食いしばり」について

最近多い「噛みしめ」「食いしばり」について

 

こんにちは院長の中村です。

 

当院の患者様も最近とても多いです。

が楽器を弾かれる方、ヨガやロッククライミングが趣味の方、パソコン等のデスクワークが多い方などさまざまです。

皆様、噛み締めを起こすと言われている薬物についてご存知ですか?

「噛みしめ」は歯根破折の一つの原因ともなると考えられています。

噛みしめ、歯ぎしり、タッピングつまりカチカチと歯を鳴らす行為をまとめて歯科用語で「ブラキシズム」と呼んでいます。

ブラキシズムの中の噛みしめだけが歯根破折に関係していると考えています。

 

 

ブラキシズムを起こすタイミングは2つあります。

 

●覚醒時(目覚めている、意識のある時)

 

●就寝時(寝ている、意識のない時)です。

 

覚醒時のブラキシズムは、長い間に習慣として身につけてしまったくせと考えられています。一方就寝時のブラキシズムは「睡眠関連運動異常症」に分類されますが、未だ不明な点が多く「大脳上位中枢の興奮に由来するもので中枢性に引き起こされる」としかわかっていません。要するにあまりよくわかっていない!と言うことなのです。原因はよくわかっていませんが、噛みしめに至るプロセスなどは解明されており、いつ、どんなふうに起きるのかは解明されています。

 

 

特に就寝時にブラキシズムを起こす原因の一つとして「薬物」があります。ある種の薬を飲むと「今まで経験しなかったブラキシズム」を突如として起こすようになります。これを薬物誘発性異常運動としての(二次性の)ブラキシズムと呼びます。特に「噛みしめ」が顕著に起こります。実際に「ある薬物を服用するようになって」夜間就寝時の噛みしめが頻繁に起こり、「ついに歯根破折」を起こして来院してしまったという症例報告もあります。

 

これらの現象を起こす薬剤は多く報告されていますが、特に多いのが、「抗精神薬」の類です。特に「SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬:精神神経科で鬱症状に処方する薬剤」です。この傾向が続くようならば、処方医と話をして別系統の薬に変えてもらうか、やめてもらうかが本来なのですが、必要あっての処方ですから症状が改善するまでは夜間就寝時(または覚醒時でも)マウスピースの装着で破折を防止するしかないと思います。

 

 

それとは全く逆に、夜間就寝時の噛みしめが楽になった、起こりにくくなるような薬剤もあります。例えば、胃潰瘍、十二指腸潰瘍または逆流性食道炎に処方される「プロトンポンプ阻害薬」です。

 

従来から「逆流性食道炎」と噛みしめの関係は良く指摘されています。就寝時の胃酸の逆流を緩和(薄める)するために、生体が「噛み締めを行って唾液の分泌を促す」ためと言われています。

 

このように、噛み締めが「処方されている薬物」により引き起こされたり、逆に目的外の処方薬で楽になる可能性があります。噛み締めが辛い、または口腔内に治療が必要な現象が起きている患者様方は「十分な知識のある歯科医」と相談の上、消化器内科での治療や、精神神経科医と話をしていただくなどで、お楽になる可能性もあります。

 

原因はともかく、歯軋り、噛みしめなどがお辛い場合は石神井公園駅前四季デンタルオフィスご相談ください。

 

 

 

 

 

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