歯の神経をとる根管治療が必要な患者様とは
- 2023年11月24日
- 根管治療
こんにちは。院長の中村です。
今回は、歯の神経をとる根管治療が必要な患者様とは?についてご説明致しますね。
歯の根の中の神経や血管が通っている管を根管といいます。根管治療とは、虫歯・歯周病・外傷などによって細菌感染を起こした根管を清潔な状態にし、今後の感染を防ぐ治療のことです。
かつては根管が感染を起こした病状に対しては、抜歯して治療を行うことが一般的でした。しかし現在では、根管の細菌を除去することで歯の温存が可能な根管治療を行うケースも増えています。根管治療を行えば、歯を温存することができるので、ほかの歯への負担も少なく歯全体の寿命を延ばすことが可能です。
根管は直径1mm以下と非常に細く、湾曲した部分や硬くなった部分もあります。ここに専用の治療器具を通して完全に菌を取り除き、修復物を装着するまでが根管治療です。従来、根管治療は経験と勘を頼りに行うものでしたが、現在は、より精度の高い治療を行うことができるようになっています。
虫歯が重症化して神経(歯髄、シズイ)まで病巣が達した場合は、根管治療という歯の根の治療をしなければいけません。虫歯菌に感染した神経を取り除き、根管(神経が入っている管)をきれいに清掃してから被せ物をしなければならないのです。
根の治療で重要なのが、根管に入り込んだ菌をどれだけきれいに取り除けるか。ところが根管は縫い針くらいの細さしかなく非常に複雑なため、肉眼で細部まで治療することは不可能なのです。
そのため、今までは歯科医師の「勘」や「経験」に頼った治療が一般的でした。しかしそれでは、治療が不十分で再び痛みや腫れなどの症状が起こり、再治療や最悪の場合、抜歯になってしまうことも・・・。どんな名人が根管治療を行っても成功率は100パーセントではありません。十分な治療を行うには、勘や経験ではなく、患部を拡大して細部までしっかりと確認した正確な治療が必要です。
根管治療はこんな方におすすめです。
虫歯が深く進行して、神経まで達してしまった方
歯に痛みが出ると、根の治療として根管治療(根幹治療)が必要になります。虫歯が進行して神経まで達すると、強い痛みが出たりしみたりなどの症状が出ます。痛みを取るため歯に麻酔をして、神経を取る抜髄治療をします。抜髄後、根管治療を行い歯の根の中を消毒します。
歯の神経が死んでしまった方
虫歯が深く進行したり、転倒など歯をぶつけたりする場合には歯の神経が死んでしまうことがあります。死んだ神経をそのままに放置をすると、細菌が根の先まで入り込んでしまうことがあります。この場合、根の治療を行って歯の根の中を消毒をする必要があります。
歯の根の先に膿が溜まってしまった方
神経が死んで時間が経つと根の先に歯根嚢胞という膿の袋ができます。この症状は出ないことが多く、レントゲンを撮った時に見つけることができます。そのまま放置をすると次第に大きくなっていき、痛みや腫れの症状が出ることがあります。歯根嚢胞の原因は、根の中の細菌のため、根管治療を行い歯の根の中を消毒します。
歯茎が腫れている方
歯茎が腫れ、痛みの症状が出ることがあります。病気や疲労などで体力が低下し免疫力が落ちると、根の先に溜まっていた膿が、腫れを引き起こしています。腫れを引かせてから根管治療を行って根の中を消毒する必要があります。
歯茎が白く盛り上がっている方
歯茎に白く盛り上がって、できものができることがあります。実は歯の根の先に膿が溜まって、膿が出口を求めて歯茎から出てきているのです。根管治療をして、歯の根の中を消毒することで、この白いできものは治っていきます。
アメリカの専門医では根尖外(根の先)の感染に関しては外科的な根管治療を行わなければ感染源を取り除くことができないと言われていますが、当院では、出来るだけ外科的処置にならないように根管治療をしております。
当院では、虫歯治療からインプラント、矯正治療などに至るまで、すべての分野において東京医科歯科大学の名誉教授陣がチームを組んで高いレベルで総合的な治療を行っています。
精密な、根管治療ならば、石神井公園駅前四季デンタルオフィスへご相談下さい。
お待ちしております。