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医療コラム

当院の心電図モニターの活用|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

当院の心電図モニターの活用

こんにちは。院長の中村です。

 

石神井公園駅前四季デンタルオフィスでは、高齢の患者様や、若い患者様でも迷走神経反射(麻酔をした時に一時的に冷や汗が出たりする等々)のある患者様には、心電図モニターを付けて、全身状態を見ながら治療しております。

 

●高齢の患者様で、高血圧症をお持ちの血圧上昇するケース-高齢者における循環器疾患とストレスについて

 

歯科治療の苦手な方がほとんどだと思います。血圧はコントロールされて問題ありません、と普段から言われているのに歯科治療時にモニターすると収縮期血圧が160mmHg以上と血圧が高くなっていることがあります。血圧上昇はストレスがかかり交感神経を刺激したためと考えられます。当院で、血圧変動を指標にして高血圧症と診断された高齢者の患者様が血圧が抜歯中にどのくらい上昇するかを計測したところ、ユニットに座った安静時より治療を開始して局所麻酔や抜歯をすると2割ぐらいは上昇している傾向にあることがわかりました( 高齢者における循環器疾患とストレスを考えて、歯科治療中は血圧上昇することは頻繁にあることを考慮しなければなりません。

 

●合併症として多い糖尿病

 

他に疾患がない健康な方で一時的な血圧上昇であれば、大きな問題になることはないと考えます。しかし、脳・胸部・腹部などに大きめの大動脈瘤などがあり経過観察している場合などは一時的な血圧上昇であってもその大動脈瘤の破裂リスクが上昇します。歯科治療も全身状態がある程度保たれていなければ実施することが困難になります。

糖尿病-

 

糖尿病の患者様の特徴は血糖値のアップダウンに加え感染しやすい(易感染性)ことにあります。口の中の病気は慢性感染症であるため糖尿病との関係は重要です。いくら歯周病の治療を行なっても症状が緩解しない、あるいは抜歯を行なった後になかなか治癒しないと思っていると糖尿病の状態が良くなかったという症例も見られます。歯科治療は小手術の繰り返しとなるため注意が必要となります。

 

●腎機能低下

糖尿病の合併症の一つに腎機能低下があります。腎臓は血液を濾過、またある種類の薬剤を代謝するために働く重要な臓器です。我々も腎機能低下をさせずに歯科治療も行いたいと考えています。例えばペニシリン系抗菌薬や鎮痛薬であるロキソプロフェンナトリウムなどは歯科で抜歯時に頻用されていますが、医科歯科連携により投薬のチェックをして、投与量を調節する、あるいは主に肝臓で代謝されるアセトアミノフェンなどの処方に変更することが必要なケースもあります。

 

 

歯科治療も全身状態も考えながら、行っていければと思っております。

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