入れ歯相談例①
- 2023年3月21日
- 歯科
こんにちは。院長の中村です。
今回からはしばらく入れ歯相談例についてお答えしていきます。
入れ歯相談例①のQandA
下の歯は何本かありますが、上の歯は右側1本と左側2本残っているだけで、上下全部で8本ありません。現在は保険の入れ歯を入れていますが、バネが目立つことが気になります。インプラントの相談を過去にかかっていた病院で相談してみましたが、高額な上に手術をするというので、不安で断りました。バネのない入れ歯があるというお話耳にしたことがありますが、可能なのしょうか?の質問に対して
それでは、お答え致します。
部分入れ歯のバネの見え方は、多くの方が気にしていることですね。だから入れ歯を使いたくないという相談も大変多く寄せられますが、審美的な見え方の問題は、特に女性の多くの方が気になっている点では、あります。インプラントであれば、もちろん、バネはなく、インプラントには長所と共に、将来的な修理の大きな負担や維持するためのメンテナンスの問題など短所もあります。部分入れ歯のバネの見え方の問題は患者さんにとって、大変大きなストレスで、最近は、金属のバネを使わないノンクラスプデンチャーなど、多くの歯科医院で審美的な部分入れ歯を勧めていますが、材料の耐久性の問題や修理が難しいことなどから長期的な使用は期待できないものが少なくありません。バネが目立たない義歯を作ったものの、痛くて噛めない、あるいは、だんだん合わなくなってきた等々、バネが壊れたけれど修理ができないと言われた、と多くの悩みが寄せられています。部分入れ歯は、残っている歯が入れ歯を支えることができるかどうかの診断から、過大な力がかからないようにする設計、顎の形や口の動きを考えた入れ歯、審美的な問題、治療後の機能の維持など、たくさんの条件を考える必要があります。金属のバネのない「ノンクラスプデンチャー」などと言われているものは、各方面で取り上げられていますが、材質的にも、設計的にも長期的な機能は望めないので、お出掛け用ときちんと噛める用とで2つ持ちあくまでもノンクラスプデンチャーは予備的な入れ歯、と位置付けています。相談に見える患者さんのバネのない入れ歯も、自費診療でありながら、大体3年くらいで作り直しを余儀なくされている感じではあります。そのあたりをよくお考えの上、選択されると良いでしょう。残っている歯が少なかったり、歯の位置や条件が悪いときには、作ってもすぐに壊れてしまう場合もあります。その点を良く確かめることが大切です。せっかくお金をかけたのに、などと後悔しないためには、とても重要なこととなります。残っている歯の状態が良くなければ、精密に作られた「噛める総入れ歯」にすることも一つの方法です。治療の前に、入れ歯もインプラントもベテラン歯科医師のいるクリニックに相談することが将来のためにとても大切なことですよ。
石神井公園駅前四季デンタルオフィスへのご相談是非お待ちしております。