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医療コラム

歯周病を悪化させるバイオフィルムって何?|石神井公園駅前四季デンタルオフィス|石神井公園駅徒歩1分の歯科

歯周病を悪化させるバイオフィルムって何?

こんにちは。院長の中村です。

 

今回は、歯周病を悪化させるバイオフィルムって何? バイオフィルムの形成予防についてご説明致します。

 

歯周病の原因は、歯と歯肉の境目にある歯肉溝に口の中の細菌により形成される歯垢と呼ばれるプラークです。健康な場合、歯肉溝は1〜2mmの深さですが、歯垢に存在する細菌により炎症が起こると溝が深くなります。深くなった溝を「歯周ポケット」といい、歯の表面の歯垢から時間をかけて形成されるのが「バイオフィルム」です。

 

 

バイオフィルムは、細菌が薬剤や免疫反応などの外的要因から身を守るために仲間を増やし、より強固なバリアとなります。通常、歯磨き後8時間後からバイオフィルムは形成されはじめ、72時間後には完全なバイオフィルムになるといわれています。歯垢をためずバイオフィルムを形成させないためにも食後の歯磨きが重要です。バイオフィルムはネバネバとした強い粘着性を持ち、歯にこびりつきます。普段の歯磨きでは除去が困難になり、さらに細菌はどんどん菌を巻き込みます。歯周病が悪化すると歯周ポケットが深くなり、周囲の骨も溶かし、最終的には歯が抜けてしまいます。

 

バイオフィルムのからだへの影響

バイオフィルムはからだ全体に悪影響を及ぼします。たとえば、歯周病菌の刺激による心筋梗塞や脳梗塞の促進、糖尿病とは相互的に悪影響を与えます。他にも免疫力低下やホルモンバランスの変化で歯周病菌が増えると、誤嚥性肺炎や妊娠性歯肉炎を発症しやすくなります。バイオフィルムを作らず、歯周ポケットをきれいにしておくことが全身の健康につながります。バイオフィルムのもとである歯垢をためないためには、毎日のケアが最も重要です。

 

バイオフィルムの予防と除去

食後の歯磨きを怠らず、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシを使って丁寧なセルフケアを心がけましょう。歯周ポケットに入り込んだバイオフィルムの除去には専門のクリーニングが必要になります。歯垢は落としてもまたすぐたまり、毎日のケアでは落としづらい部分もあります。3ヶ月に1回くらいの頻度で定期検診を受けるときれいな歯を保てます。また、歯周病菌は唾液感染です。同じ食器を使うだけでもうつるので、鍋や大皿料理には専用の箸を準備すると安心です。生活を共にする家族間では、特に感染しやすくなります。大切な家族にうつさないためにも日々のセルフケアの徹底と定期的な歯科検診で、歯周病のリスクを減らしましょう。

 

 

 

歯周病とは、細菌感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯肉や歯を支える骨が溶ける病気なのですよ。

 

歯周病の段階に応じて治療方法は異なります。 

歯周病の治療は、歯周基本治療、歯周外科治療、再治療と維持管理というように段階に応じた治療方法があります。まずすべての治療経過で最も重要で基本となるのが、歯周基本治療です。

 

歯周病はなぜ、サイレントディジーズと言われるのでしょう。

歯周病は歯が抜けるリスクがもっとも大きい疾患です。歯周病の初期では自覚症状がない場合がほとんどで、歯がぐらつく、腫れや痛みが出る、噛み合わせが悪いなどの症状が出て初めて気づく方が多いのです。

 

 

 

◎血糖値が高いと診断されたら歯科検診も必要なの?

 

答えは必要です。

何故?って

 以前からもお伝えしていますが、歯周病と糖尿病の関係が深いからです。

歯周病は歯茎の炎症だけでなく、様々な生活習慣病と深い関係がある重大な病でもあります。知らない方も多いと思いますが、歯周病は糖尿病の合併症の1つなので歯科検診は必要です。

 歯周病という病気は

細菌感染で歯肉や歯を支える骨が溶ける病気なのですよ。

 

 

◎毎食後歯磨きをしても歯垢がたまるのはどうして?効果的な歯周病予防法って。

 

 

すでに歯垢や歯石がたまっていたり、歯周ポケットができたりしている方は歯科医院での歯石除去や歯周病の治療が先決です。歯の歯垢・歯石を完全に除去した上で、毎日のケアである歯磨きが大変重要になります。気をつけて歯磨きしている方は多いのですが、大切なのは磨き方です。毎食後歯磨きをしていても方法が間違っていたり、磨き残しがあったりすると気づかないうちに歯垢がたまります。

 

効果的な歯磨きの方法としては、

 

歯磨きの際は、歯と歯ぐきの境目に毛先が確実にあたっているか確認しましょう。歯垢の除去には軽い力で小刻みに1ヶ所10〜20回ほど磨くのが効果的で、デンタルフロスや歯間ブラシを使うのも有効です。また、テレビを見ながら等の“ながら磨き”は磨き残しを助長してしまいやってはいけない行為です。鏡の前で自分の磨いている部分を意識しながら磨くのは磨き残しを減らすテクニックの一つです。歯周病予防に効果的な歯磨き粉を選ぶのもよいのですが、歯磨き粉はあくまでも補助的な役割となります。

 

とにかく定期健診で早期発見・早期治療が大切ですよ。

また、自己流の歯磨きでは不十分な場合が多いです。歯科医院で定期健診を受ければ、正しい歯磨き方も指導してもらえると思いますよ。気になる方は石神井公園駅前四季デンタルオフィスへ。

 

歯周病の原因である歯垢は、毎日正しく歯磨きしていても落としきれていないことがあります。定期健診では、歯科医が歯の状態をチェックしますので、歯周病の早期発見・早期治療につながります。

 

唾液の量を増やす

歯周病予防として、他にも唾液の量を増やすことも効果的です。口の中の唾液の量が多いと歯周病の原因である細菌も流れやすく、歯周病予防になります。唾液の量を増やすためには、よく噛む、ガムを噛む、適度な水分補給、リラックス、鼻呼吸があります。ガムや水分は糖を含むと虫歯の原因になるので、糖の入っていないものにしましょう。

 

不規則な生活習慣を改善する

また、夜は唾液の量が低下するため、就寝前はより丁寧に歯を磨いてください。他にも、タバコや不規則な生活習慣も歯周病のリスクを高めます。特に喫煙者は非喫煙者と比較し約5倍の発症リスクだといわれています。喫煙の影響で口の中は細菌が繁殖しやすい環境になり、歯周病の発症にも気づきにくいです。すでにタバコを吸っている方も禁煙すれば発症リスクを下げられます。また、生活の悪化は免疫力を低下させ、歯周病のみならず他の病気にもかかりやすくなります。生活習慣を見直すことも重要で歯周病予防の基本は、日々のセルフケアの徹底です。丁寧な歯磨きと定期健診できれいな歯を保ちましょうね。

 

 

意外と知らない歯周病を予防できる歯磨きの方法 ご理解いただけたでしょうか? 

歯周病は日頃の歯磨きで予防でき、歯磨きで症状の改善も期待出来ます。歯周病の原因となる歯垢(プラーク)は、歯の表面に付着したり歯周ポケットに溜まったりするため、しっかり歯磨きを行って除去していくことが重要になりますよ。石神井公園駅前四季デンタルオフィスで、定期的に歯石歯垢を取って予防していきましょう!

 

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