噛む力を取り戻す入れ歯治療法その1
- 2022年11月29日
- 歯科
こんにちは。院長の中村です。今回は噛む力を取り戻す入れ歯治療法についてご説明致します。歯科医師の方にも必見ですよ。
お口にぴったりで自然な装着感 噛む力を取り戻す お悩み別入れ歯治療 その1
当院には補綴を専門に勉強した複数の歯科医師が入れ歯専門の歯科医療を提供致します。
入れ歯とセラミックジルコニア審美歯科とインプラントを併用した入れ歯専門の歯科医院です。
患者さまの体の一部として機能し続ける入れ歯治療提供するために、最善の提案をさせていただくことをお約束します。
また当院の入れ歯治療は、入れ歯だけでなく、入れ歯に必要な虫歯治療から開始致します。
長くお悩みの方も、まずは石神井公園駅前四季デンタルオフィスにお気軽にご相談からはじめてみまましょう!
<お悩み別治療法>
入れ歯の痛みでお悩みの方へ
おせんべいやたくあんなど、硬いものを噛むと痛い
話をしている時に入れ歯がズレて外れやすい
食べ物が歯ぐきと入れ歯の間に挟まって痛い
入れ歯が口の中で擦れてしまう
痛みがあるのが嫌で食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうなど
-入れ歯の「痛み」の主な原因と治療法-としては
●お口の動きに入れ歯が対応できていないとき
お口の中では常に上下左右に何かしらの立体的な動きがあり、食べる動作、話す動作をひとつとってみても、その動きは大きく異なります。
入れ歯によって唇や舌・頬が、お口の中で自由に動くことができる空間的な余裕がない場合、その動きによって入れ歯に圧力がかかり痛みが生じることがあります。
人によってお口の中でよく動く筋肉や動き方は異なります。また噛みぐせをお持ちの方もいらっしゃるため、入れ歯の製作に入る前の型取りの時点で、日常生活のお口の筋肉の動きを考慮する必要があります。
個人トレーという一人ひとりに合わせた専用の型取りの用具を使用し、口を尖らせたり、広げたりと様々な動きをしながら型取りを進めることで、生活する上での口の動きにあった形の入れ歯を製作していくことができます。
●入れ歯がお口と密着していないとき
歯ぐきは加齢と共にだんだん痩せていきます。そのため、入れ歯を作った時から時間が経過すると入れ歯は歯ぐきの形に合わなくなってきてしまいます。
合っていない入れ歯を長く装着していると部分的に過度な負担がかかり、顎の骨が大きく痩せてしまうことがあります。
顎の骨が痩せてしまうと、入れ歯の内面と歯ぐきとの間に隙間ができてしまい、食事や会話の際に入れ歯が動き、歯ぐきと擦れて痛みが生じることがあります。
修正で済む場合もありますが、大きく隙間が空いてしまっている場合や、歯ぐきの形が大きく変わってしまっている場合は、入れ歯の作り直しが必要になります。
入れ歯を作り直す場合、変わってしまったお口の形をしっかりと把握するため、型取りが非常に重要になります。お口の中の状態や、舌や頬・唇の動きを見ながら正確に型をとります。
入れ歯が出来上がったあとも患者さんの歯ぐきと入れ歯がピッタリと合って機能するように、実際にご使用いただきながらメインテナンスを行います。
●お口の大きさに対して入れ歯の大きさが適切でないとき
総入れ歯は床と呼ばれるベースの部分が歯ぐきに吸い付くことで安定します。
その面積が大きければ吸い付く部分が多くなるため入れ歯は安定しますが、大きすぎれば唇や頰の動きを邪魔して、逆に外れやすくなってしまったり、粘膜と擦れて痛みが出たり、苦しさを感じたりしてしまうことがあります。
逆に入れ歯がお口に対して小さすぎる場合は、入れ歯の端から空気が入りやすくなり、入れ歯がお口の中で外れやすくなってしまいます。また、噛んだ時の圧力が部分的に集中してしまい、粘膜が傷ついてしまう原因となることがあります。
部分入れ歯は、残っているご自身の歯にバネをかけて装着します。
総入れ歯と比較すると安定はしやすくなりますが、そのバネの締め付けが強すぎるとご自身の歯に負担がかかり、痛みを感じる原因となることがあります。
違和感や痛みを感じやすい場所、筋肉の動きが大きい場所、頬や粘膜とぶつかる場所など、重要となるポイントを複数に渡り確認しながら大きさを決定する必要があります。
また、入れ歯を製作したあとは、実際に装着していただき、痛みや苦しさを感じないかをお伺いしながら、細かく調整を行います。
●噛み合わせがおかしくなってしまっている
長年の使用によって入れ歯の歯の部分がすり減ってしまったり、元々噛み合わせが悪い入れ歯や、歯ぐきに合わなくなったりしている入れ歯を使っていた場合に、正しい噛み合わせの位置と異なる位置で噛んでしまい、噛み合わせ自体にズレが生じていることがあります。
その結果、顎の周りの筋肉や靭帯、関節に異常がでて激しい痛みが生じてしまう場合があります。
この場合、間違った噛み合わせを正しく修正するための専用の入れ歯(治療用入れ歯)を使用して治療を行います。
治療用入れ歯は洋服でいうと、「仮縫い」のような状態で、悪い噛みぐせや痛めた粘膜を治療しながら、もっとも快適な大きさや形の入れ歯を作っていくものです。
治療期間中は定期的にご来院いただき、治療用入れ歯を少しずつ調整し、快適な形を作っていきます。また、治療用入れ歯は実際に装着して過ごしていただきます。ご使用いただいている間の疑問やご不満をしっかりとお伺いし、治療用入れ歯に反映させていきます。
最も合っている状態の形で本番の入れ歯を作ることで、違和感がなく見た目も美しい入れ歯を製作していくことができます。
●歯茎の粘膜が薄くなっているまたは、骨隆起ができている
歯茎の粘膜が薄くなっている/骨隆起ができている
入れ歯の下には歯ぐきがあります。さらにその下にはアゴの骨が隠れています。歯ぐきが薄い部分は指で押すとすぐ下に骨の硬さを感じるはずです。通常歯を抜くと、歯茎の中の骨はだんだん丸くなります。しかし、人によっては骨の尖った場所が残ってしまう場合があります。
物を噛んだ時、入れ歯はわずかに歯ぐきに食い込みます。入れ歯が骨に刺さるように鋭い痛みを感じる箇所は、歯ぐきが薄いか、あるいは骨が尖っている箇所である場合があります。 そのような場所は入れ歯を調整しても痛みが治りにくく、痛みがとれた場合も他の部分が痛み始める可能性があります。
この場合は、まず傷ついている口腔粘膜をしっかり治療する必要があります。治療用入れ歯を新しく製作し、粘膜を保護するやわらかい材料を使用しながら痛みがある場所に合わせて、入れ歯を調整していきます。
痛みが強い場合には、粘膜にあたる部分をやわらかい素材で覆った入れ歯や、痛みのある場所に触れない設計の入れ歯など、痛みを緩和するために適した種類の入れ歯を製作します。
入れ歯の「痛み」に対応するため
食事をしても、話をしても入れ歯が痛い。何もしていない時も痛い。
痛みを我慢しながら生活するのは本当にお辛いですよね。
-まとめ-
入れ歯の痛みに対応するために大切なのは、痛みの原因を見つけることです。
当院では、まずどんな時に、どこが痛むのか、お話をじっくりお伺いします。
「こんなものを食べると痛い」「口をこう動かすと痛い」「何もしていなくても痛い」など…今の状態をお聞かせください。
合わない入れ歯がお口の中でぶつかってしまい傷になってしまっている場合は、傷をしっかりと直すことから始めましょう。
また、痛みのある入れ歯を我慢して長く使用していた場合、顎の位置がおかしくなってしまっていることがあります。
治療のための入れ歯を使用しながら、お口をしっかりと元々の位置へ戻すリハビリを行います。
痛みがある場所をお伺いし、当院で、丁寧に患者さんのお口に合った入れ歯を製作します。
当院の入れ歯治療は、初診でだいたい2時間かけて検査を行いお悩みの原因を把握してから治療に進みます。
現在のお悩みやご要望、お身体の状態などをじっくりお伺いして、お口の状態や、事前に治療が必要になる箇所、お悩みの原因になっている部分などを診察します。
診察結果を元に、治療方法、期間、費用をご説明させていただき、患者さんに十分に検討頂いてご納得されてから治療の開始となります。
現状と今後の予測をしっかり診断し
オーダーメイドの治療計画をご提案致します!